西麻布にあるワインダイニング「ゴブリン」。外苑西通りから一本入った所に位置し、西麻布で女性を口説きたいメンズがよく利用する「バー テーゼ」のすぐ近くです。
杉山明日香オーナーはワインスクールを主催しているほか、ワインに関する著書まで執筆されているスーパーウーマンであり、ソムリエ試験を受験したことがある人は彼女の著書にお世話になった人も多いでしょう。私もそのうちの1人。
階段を登り入り口を抜けると、かなりゆったりとした空間が広がります。カウンター,テーブル,半個室という座席に加えて、席数もなかなかにあるため広い用途で利用することができるでしょう。
我々は2名だったのでカウンターに通されましたが、このカウンター席がかなりゆったりしていていい。
お料理は、オーナーの出身地である唐津の食材を積極的に取り入れたものが多く見受けられました。
ワインダイニングにつき当たり前かもしれませんが、特にグラスワインの品揃えが豊富であり、いずれも1,500円〜2,500円ほど。ドリンクメニューに記載してある銘柄のほか、好みや方向性を伝えればそれに近しいものをいくつもご提案頂けます。
ソムリエに「シャルドネで、ブルゴーニュのようなスタイル、ただしブルゴーニュに限定せず」といった内容を伝えいくつか拝見させてもらうことに。
ご提案いただいた中からチョイスしたのは、カリフォルニア サンルイスオビスポカウンティ内に位置するタリー ヴィンヤーズ。
レモン、グレープフルーツなどシトラス類のアロマに、ビスケットのような焼き菓子っぽい香りも感じる上品リッチな味わい。
ブルゴーニュのシャトー ド マルサネによるマルサネブラン。
リンゴや白桃を思わせるようなジューシーで肉厚な果実感。フレッシュな酸と樽の風味もうまく混ざりあっており高い完成度。
アミューズはブランダード。
ざる豆腐。唐津の川島豆腐店の豆腐らしいのですが、そこらの日本料理屋で頂くのと遜色ないクオリティ。ワインとの相性は別として良いスターターです。
アグー豚だったかな？自家製テリーヌ。いいお味ですが、こちらはややポーションに乏しい。
グラスで赤ワインを追加。フィリップ シャルロパン パリゾのマルサネ。熟成のポテンシャルを感じますが、今のんでも非常に美味しい。
秋刀魚のコンフィをパートブリックで包んだもの。付け合わせには茄子の含め煮のようなものだったのですが、干瓢を食べているような面白い味覚でした。
以上、この日は軽く食べグラスで2杯ずつほど飲みお会計はひとり8,000円弱。通常の飲食量であればおそらく1.3〜1.5万円に落ち着きそう。
料理もワインもかなり保守的であり、接待会食シーンには使いやすいでしょう。また2軒目以降にワインバーとして利用するのもアリ。予約が取りやすいので知っておくと重宝するでしょう。
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