ワイン文化がまだまだ未発達な中央線新宿以西エリアでは珍しいブルゴーニュに特化したワインバー「ボジョレー村」。
店内はカウンターに加えて、天候の良い日はテラス席も稼働させるそうな。カウンター席は8席近くあるものの大の大人が8名着席するとお隣さんと肘がぶつかるくらいの密集度になります。
壁一面に生産者と区画が書かれているものがワインリスト代わり。村名クラスが1万円前後、1級畑クラスが2万円前後といった具合で、ブルゴーニュワインが高騰している昨今の状況を踏まえると大変お値打ちに感じました。
一方でグラスワインは一種類とワインバーか疑う品揃えですが、1人で訪問していたため、仕方なくグラスワインを注文しました。
モレ・サン・ドニに本拠地を構える歴史あるドメーヌ マルシャン・フレールのコートドール。こちらがグラス1,200円とは素晴らしく量もなかなかたっぷり。
ワインのセレクトはいいものの、2軒目利用が多いゲスト全員に食べ切り難い量のパンが提供されるのが腑に落ちない。これなら普通に何も出さずテーブルチャージを請求された方がよっぽどマシ。
加えて、ゲストの多くが地元客っぽくなんだかスナックみたいでこの日に居合わせたのがアンラッキーだったのか、たまたま隣に座っていたお姉さま(?)が既に出来上がっておりめちゃくちゃ絡まれる。
「若いのにワインに詳しくて、なんか俳優さんに似ているわね〜」と人生で300回くらい言われてきたたセリフを「恐縮です」のワンパターンでかわしていきます。他のゲストに気を遣いながら飲む酒の味わいなんて中くらいである。
1杯で退店をしようと心にきめ会計を頼み伝票が席に届くと、マスターから「若いしもういっぱい飲んでいきな」と空にしたグラスにワインが注がれ、防戦一方地獄のアディショナルタイムの始まり。人生で最も自分の若さを後悔した1日となりました。
当店は、ゲストとして訪れているにもかかわらず、身も知らないお隣さんとぶっ通しで喋り続けられるコミュ力の高さを持ち合わせているワイン好きの方なら楽しめるのかもしれません。なんというか私とは馬が合わないお店でした。
コメント