新橋駅銀座口から歩いて3分ほど。初見だと通り過ぎてしまいそうな立地ですが、赤い非常階段が目印になるビルの4階に位置します。
店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席が2つほどであり、ワンオペでぎりぎり回せる限界のサイズ感。この日は、客層も落ち着いていて美味しいもの好きの大人が多く集っていました。
アラカルトのほか魚料理、肉料理が含まれたWメインのコースも8,000円〜あります。
ドリンクに関しては、ボトルの泡は4,000円から始まり、青天井。立地を考えればまずまずの値付け、そんな印象を受けました。
赤パプリカのムース ズワイガニとキャビアのコンソメジュレ。正統的な味わいで、この時点で当店は本物だと確信。
ブルゴーニュ ドメーヌ ミシュロの白。芳醇でいてフレッシュさも感じる味わいで、魚介にはもちろんこの後のフォアグラにも相性が良さそう。
イノシシのリエット。600円でこのポーションは太っ腹ですねぇ。ほのかに野生味も感じるタイプで私は好き。
フォアグラのテリーヌ。やっぱりフォアグラはテリーヌだよな。そう改めて思わせてくれる王道の味わいでした。
マグロの炙り 冷製。やや生焼けしている?ような味わいで、こちらはあまり記憶に残らず。
追加でワインを。アンリ エ ジル ルモリケによるブルゴーニュの赤。グラスで2,200円と少し勇気のいる価格ですが、それに見合った味わいです。
牛ほほ肉の赤ワイン煮。フランス料理好きとしては実に喜ばしい見た目。鏡のようなツヤのあるソース。「ナイフなんか…」と使いまわされた陳腐な表現になってしまいますが、身崩れする寸前の柔らかさ。もちろん先の赤ワインとの相性は100点満点。
この日はアラカルトにグラスワインで攻め、お会計はひとり8,000円強。これは穴場。このエリアでこれだけのフランス料理を頂けるお店って少ないから大変貴重。舌の肥えたオトナな女性と落ち着いた食事をする際にぜひどうぞ。
コメント