ダブリュー青山(W aoyama The Cellar & Grill)/表参道

その他

 

表参道駅から歩くこと5分。骨董通りを進み、小原流会館の向かいのビルの地下一階に位置します。

以前、紀伊國屋やTwo Roomsなどがあるエリアに「ダブリュー 表参道」という店名のワイン酒場のようなお店があったのですが、そちらが移転し新たにリニューアルオープンそうです。

屋号が似ていたのでなんとなくピンときましたが、前回のお店とは雰囲気が異なり青山らしいスタイリッシュなエクステリア。

横浜にも当店と同じ業態のお店があるそうです。株式会社エーディーエモーションが経営母体であり、当店の他にも、同社の1号店にあたる恵比寿と広尾の中間地点あたりにカリフォルニア料理を中心とした「フーミーズグリル」というレストランをはじめ、そのほか数多くの飲食店経営をされていらっしゃいます。


店内に入るとすぐにワインセラーが。200種類ほどのラインナップが小売価格で陳列されており、レストランエリアではこちらから選んだお気に入りの一本を+900円の抜栓料で飲むことができます。

座席配置は、当店自慢の大きなグリルをぐるっと囲うペンタゴンのカウンター席に加え、テーブル席も多数あり全体で60席以上はありそうです。私が知る限りでは、表参道エリアでワインを主体とするレストランとしてはかなりの大箱であるような気がします。


今回はカウンター席に案内していただきましたが、こちらは調理の様子を間近に見ることができライブ感たっぷり。特段の事情がなければ、女性とデートで訪れる際にはこちらの座席がおすすめです。

 

料理メニューは前述したグリルを存分に活かした肉料理に加え、シーフードプラッターをはじめとした魚介類を用いたお皿が多い印象を受けました。




我々は2軒目につき、中でも心惹かれたお皿を厳選して注文しました。

ドリンクメニューはワイン好きも喜ぶラインナップであり、グラスは泡白赤合わせて10種類以上はあり、選択肢も豊富。しかしながら、値段相応といった印象で飲める人はボトルで飲んだと方が断然安くつくかと思います。

我々は食事を一通り注文した後、連れと一緒に併設されたセラーへと向かいボトルワイン選び。

 

 

彼女はたまたま気の知れたワイン好きだったので、一緒に移動しましたが、初デートの時はグラスの泡を注文し乾杯でもしながら、他愛のない話でも軽くした後に、女性のワインの好みやその日の気分に耳を傾けて3分だけ時間を頂戴し男性のみセラーに移動するのがスマートでしょう。そんでもってお財布と相談しながら、良心的な価格のそれっぽいワインを、万が一ワインに詳しくない場合はスタッフに相談でもしながら適当にチョイスしておけば百点満点です。



我々は5分以上セラー内を周回し悩みに悩んだ挙句、「まずはブルゴーニュからっしょ。」と意味の分からない彼女の一言で、ブルゴーニュの1級畑からスタートすることが決まりました。散々飲んできたのに何が、まずは。なんだろうか。


私の記憶が正しければ、2011年のブルゴーニュは例年に比べ夏が暑くブドウの生育が促されたため、全体的に収穫が早かった年と記憶しています。

評価の高い2009年,2010年に比べると難かった年と言われていますが、個人的に1級畑クラスは今が飲み頃と判断しチョイスした1本です。

 

素晴らしいコンディションでした。丸みを帯びた赤系果実が口いっぱいに広がりつつ、甘草などのアロマにシルキーなタンニン。余韻も長くうっとりします。

 

なーんて書きましたが、大事なのは何を飲むかより誰と飲むかである。

 

1品目はビーフタルタル。シンプルな味付けで赤身肉本来の濃厚な味わいをダイレクトに堪能できます。生肉大好きマンとしては非常に好ましい一皿です。

上に添えられているポテトチップスと一緒に食べ合わせるとスナック感覚でスイスイ食べ進んでしまいます。


チーズを盛り合わせで頂こうとしたのですが、この日は品切れが多くコンテチーズをのみ注文。確か国産でつくられているもので、フランス産のものよりマイルドな印象でした。


チキンのグリル。一羽丸々豪快に焼き上げたものが提供されます。ゆっくりと火入れしていたので身はかなりしっとりしており美味。反面皮目はしっかりと焼かれており香ばしい炭火の香りをまとっています。

ソースは、レモンとバターを合わせたなものだった気がするのですが、シンプルながら素材の旨みをさらに引き立たせてくれるタイプのものでグッドです。




調子に乗った我々はなんともう一本。1999年のメドック格付け3級。マルゴー村に位置するシャトーキルヴァン。

一口含むと思わず息が漏れてしまいます。これぞ熟成といった、優雅で品格高く、複雑味に富んだまさにボルドーらしさをビシビシ感じる1本であります。時間をかけゆっくりいただいたのですが抜栓後の変化も大変魅力的でした。


たまたま当店がオープンしたての時期だったからか、遅い時間になり、近くのレストランジュリアの本橋ご夫妻がお手伝いにいらっしゃりnaoシェフにワガママを申し入れ、パスタをつくって頂きました。


確か、オイルベースにチェリートマトとケッパーを用いたシンプルなパスタだった気がしますが、これが絶品でした。失礼ながら本店でいただいたお料理よりも好みの方向性でした。




以上、かなり派手に飲み、食事もそこそこ食べお会計は税サ込1人2.2万円ほど。通常の飲食量であればおそらく1人1万円前後に落ち着くでしょう。

セラー内のワインはフランス産を中心に私好みのラインナップで、そこらへんの酒屋と比較するとやや高価なレンジを多く取り扱っていますが、それらが+900円だけでレストラン内で飲めるというシステムが素晴らしすぎ。破格。




表参道って美術館やヒルズをはじめとしたデートスポットが多い一方、その後の食事場所に悩まされることが多かったのですが当店の誕生でそれが解消しそう。

重ねて、22時を過ぎてここまでしっかりした料理を頂けるお店はかなり貴重であり、表参道の2軒目の定番となりそう。ワインが好きな人に喜ばれるの間違いないとして、落ち着いたオトナのお食事デートなんかにも重宝しそう。

 

次回はワイン好きの仲間を多数引き連れ、泡から白から赤までたくさんのボトルを開けて乾杯したいと思います。

 

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