外苑前駅から歩いて5分ほど。外苑西通りから表参道方面に一本曲がった少し先、ビルの中2階のような所に店を構えるワインバー。初見だともしかすると通り過ぎてしまいそうなファサードです。隣にすし 陸があるのでそちらが目印となりそう。
店内はコの字型のカウンター席と入ってすぐ右手側に1部屋だけ個室がございます。
稀にスタンディングの席も発動するらしいですが、全体で10席ほど。シェフとソムリエの2人で回すコンパクトなお店です。
お料理は和洋折衷ワインに合いそうなものが中心で、1皿1皿そこまでボリュームがあるわけではないので、女性おひとりでも頼みやすそう。
ワインはグラスが主体で、カリフォルニアやオーストラリアなどをはじめとした新世界と呼ばれるエリアのワインが中心でした。
この日はソムリエにおまかせしてグラスで色々飲み比べさせていただくことにしました。
はじめはカリフォルニア ソノマ州とニュージランドの南島でつくられているピノノワール。
ピノノワールらしい赤系ベリーの感じや柔らかなタンニンなど共通する点が多いものの飲み比べをすることにより、わずかな違いなどを発見することができ大変勉強になる。
チーズを盛り合わせで。熟成ゴーダだったけかな?バターと一緒に食べるのは初めての体験で面白かった。狙いは塩味をすこし和らげるためだそう。
白レバーのパテ。鉄分っぽさよりもクリーミーな味わいでいいワインのお供。
白ワインに戻り、オーストラリア ハンターヴァレーのセミヨンとカルフォルニアのピノグリの飲み比べ。
熟成したセミヨンは柑橘類やマーマレードなどに加え、ほのかに香ばしいナッツのような香りも。この後のお料理と大変相性が良かったです。
もう一方のワインは、白桃をはじめとしたトロピカルな果実にキャラメルを思わせるトースト香を感じます。
真鯛と蛤のブレゼ。いわゆる蒸し煮(ブレゼ)です。優しい鯛や蛤の旨みや風味を存分に感じることができる一皿です。
ハツのロースト。ハツ特有の筋肉質な食感に加えて、付け合わせのずんだのピュレがいいアクセント。あまり見かけない組み合わせですが結構好みの味わいでした。
嬉しいことにドイツを代表するエゴンミュラーのリースリングを。ライムや熟したリンゴ、白桃の香り。残糖と酸のバランスが独特、まだまだ熟成して真価を発揮していくのだろうな。良いワイン。
〆にモスカートダスティ。抜栓してから日数が経過しているそうで発泡感はだいぶ落ち着いてはいますが、かえって甘口のスティルワインのような味わい。こう言った楽しみ方もアリですな。
余談ですが、サービスの方の動きが細やかで居心地が良くなる。絶対ホテルとかレストランにいらっしゃった方だろうなー。
以上、比較的軽めのお料理4品とグラスで4杯ちょいの量を頂きお会計は1人1万円強ほど?
今回はかなりハイレンジ、コラヴァンなどを用いてお出し頂けるようなワイン達を好き勝手に飲んだのですが、通常のグラスワインを中心とした飲食量なら1人1万円でおさまるでしょう。
外苑前エリアは高価格帯のお店が多い中、アンダー1万円でこのクオリティのお店は貴重だと思います。
一皿ごとのポーションも少なめで女性をお連れするにはぴったりです。遅い時間からの食事も問題なしなので、平日のお仕事終わりにワイン好きの女性と気張らないお食事にどうぞ。外苑前エリアで女性と食事に迷ったら当店へ、知っておくべきお店です。
サーヴィスの方はワンオペのため、行く際は直前でもいいので、連絡一報入れるとスマートでしょう。
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