ラ ヴォルペ(LA VOLPE)/西荻窪

ワインバー

イタリア郷土料理とイタリアワインを取り扱うワインバー「ラ ヴォルペ」。ナチュラルワインを取り扱うお店が多い西荻窪においてこうした硬派なお店は珍しい。

この日は近くで飲んだあと少しお腹に余裕があり、たまたま目の前を通りかかりふらりと入店。

カウンターに通されたのですが、案内された座席前のテーブルにソムリエナイフが放置されぱっなし。勝手に触れるのもアレかと思い何も言い出さずにいたのですが結果としてワインがサーブされるまでの5分間、目の前に置かれたナイフを眺める始末。

一流のスポーツ選手は道具を大切にすると良く耳にしますが、商売道具でもあるソムリエナイフの取り扱いを見るに、この時点で当店が一流ではないことを暗に察しました。

当店はテーブル席含めても10席以下。その割にグラスワインは泡白赤合わせて10種類弱あり、ワインバーとしてのプライドが垣間見えます。ワインに係る説明もそれなりに詳細であり、彼はイタリアワインに一家言あるようです。

イタリア サルデーニャの地ブドウらしいボヴァレを用いたもの。黒系ベリーを中心としたたっぷりの果実味に、オークやバニラの香りを感じる濃厚な味わい。

ワインバーにしては料理の取り扱いは充実。ワンオペにつき食事の注文は早めが良さそうです。

私はワインに合わせてパスタを注文。イタリア語で「半袖」を意味するメッツェマニケ。和牛とポルチーニのラグーソース。

アルデンテな仕上がりで先のワインとの相性もグッド。

グラスワイン1杯にお食事1品とテーブルチャージ合わせてお会計は4,000円強。ワインそのもののチョイスや料理の味は悪くないものの少し割高。

余談ですが、退店後次の店を探しに近くを歩いており、再度当店の前を通りかかった際、店主が店前に腰かけて喫煙しながら、「先ほどはどうも」という具合に私に会釈してくださったのですが、疑問が残る。

第一に私たちはともだちではなく、お店と客という関係性であるので、座りながら挨拶されるのはあまり心象が良くないです。

第二に香りの繊細なワインという商材をメインに取り扱うお店において、喫煙はいかがなものか。もちろん嗜好品であるので喫煙行為自体について私は中立であるものの、営業時間中におけるソレはやはりプロ意識にかける。

私の経験上、予約対応がイマイチなところは食事内容もイマイチという教訓がありますが、「道具を大切にできないお店も同様の食体験となる可能性が高い」という教訓がまた一個増えました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました