三鷹駅北口から歩いて２分ほどにあるワインバー「カーブドタムラ」。このエリアでは珍しく、グランヴァンを頂ける貴重なお店。
店内はカウンターが6席ほどに加え、4名掛けのテーブルが一つとこじんまりとしています。
カウンター越しのバックバー(？)にはワイングラスが折り目正しく並べられているから、静寂も相まって非常に凛とした空間です。
グラスワインは白赤それぞれ7種類近くずつ空いており、価格も1杯1,000円を切るものもいくつかあり、大変良心的。また、1人1杯までと制限付きですが、本日のプレミアムワインと称して主にフランス産の高級ラインやオールドヴィンテージのワインのご用意もあるので、1人でも幅広く楽しむことができます。
加えて、ハムやチーズのほか、パスタや肉料理などこの手のワインバーとしてはなかなか本格的な料理も取り揃えていますが、おそらく店主お一人で調理までされているため提供までやや時間を要するでしょう。
1杯目はドゥデ・ノーダンのサヴィニー1級畑2017。”アンルドレスキュ”というモノポールらしい。
レモンやグレープフルーツなどのフレッシュな果実味に、アーモンドのようなナッツ、石灰のようなニュアンスも感じる味わいです。
2杯目はルー・デュモンのモレサンドニ1998。ルー・デゥモンは日本人醸造家である仲田晃司氏が立ち上げたネゴシアン。ちなみに”レア・セレクション”というラインは、仲田氏が味見し、コストパーフォマンスに優れていると判断したものに与えられるそう。
なるほど、確かに紅茶や枯葉を想わせる熟成感ある味わいです。
メインにはこの日のスペシャルワインであったル・クラレンス・ド・オー ブリオンを。メドック格付け第1級のシャトー・オー・ブリオンと同じ畑のブドウによって造られるセカンドラベル。
凝縮感のあるカシスやブルーベリーなどの果実に、スミレのような花のアロマ、クローブなど大変複雑です。熟成を経てももちろん素晴らしいのでしょうが、若いうちからでも十二分に美味しいワインです。
たまらずチーズを追加注文。いうまでもなく素晴らしいマリアージュです。
〆にソーテルヌのデザートワインと、会員登録？かなんかの特典でサービスしていただいた陰干ブドウからつくられる甘口ワインであるパッシートを頂きフィニッシュ。
以上、グラスで4杯ほど頂き8,000円ほど。この日は、かなりハイレンジのワインばかりを狙い撃ちしたのでそこそこの会計になりましたが、通常のグラスワインであれば食事を軽くしても1人5-6,000円に落ち着くと思います。
このエリアで静かにワインを飲みたいと言われたら真っ先に上がるお店。ワインの値付けも良心的かつ店主のサーヴィスの距離感も心地よい。いいお店。
コメント