恵比寿ガーデンプレイス内の山手線側にスタンド横丁として2016年10月より「ブリックエンド」。ビール工場時代のレンガ(BRICK)のイメージとガーデンプレイスの端(END)に位置することから名付けられたそう。そのブリックエンド内に店を構えるワインバーです。
店内は全席カウンターで10席強だったかな、恵比寿の中華料理店「coyacoya」に近い、コの字というよりUの字のようなぐるっと囲うスタイルの座席です。
グラスワインは1,000円〜、シャンパーニュをはじめ白赤合わせて常時10種類以上は空いているそう。旧世界や新世界といった産地にこだわるよりも、テロワールや生産者の意図を感じれるワインを中心に取り揃えているような印象です。高騰に高騰を重ねているので仕方ありませんが、1杯100ccであることを考えると他の産地のワインはまだしも、フランス産のワインの値付けだけ気持ち割高のような印象を受けました。
ボトルワインはリストなどなくウォークインセラーから選んでいくスタイルで、7,000円〜が主力だった気がします。グランヴァンもゴリゴリ置いていてなかなか好みのセレクションでした。
フランス ローヌの白。ルーサンヌやマルサンヌを主体とし、ドメーヌ レ アレクサンドランという造り手によるもの。熟した洋梨や花梨、蜂蜜やナッツ、トーストの香りを感じます。酸は柔らかくオイリーな口当たりがなんとも私好み。
ローヌ地方と聞くと赤ワインのイメージが一般に強いかもしれませんが、白ワインも侮ることなかれ。
500円のチャージ料と引き換えに出てくるカヌレ。あまり期待していなかったのですが、これが美味しい。私のカヌレと聞くと外側がカリッと焼き上げられたものを想像するのですが、当店のそれはどちらかというとしっとりしており、マドレーヌとかに近い印象。
この日は約束まで少し時間があり、待ち時間を凌ぐために軽く1杯立ち寄っただけですがなかなかいいお店ですね。
食事も前菜だけでなくメインディッシュもあり、本格派。あのカヌレから想像するに当店のシェフはフランス料理好きではあるが、型にハマりすぎない料理を作る方でないかと勝手に期待しているので、次回はそれを確認しに伺いたいと思います。
15時からオープンしているのも非常に使い勝手が良く幅広い使い方ができ、知っているとかなり重宝することでしょう。
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