渋谷駅からすぐの立地にあるイタリア料理店「タロス」。地中海に浮かぶサルデーニャ島に焦点を当てているのか、魚介を始めとした名物料理が多数オンリスト。
店内はテーブル席主体で40席以上はありそうな広めな空間です。
ランチは2種類あり、サラダもしくは前菜の盛り合わせにメインデッシュをチョイスする方式です。
メインデッシュは10種類ほどの中から選べるらしいのですが、実質2種類からのチョイスであり、その他のメニューを選ぶには平均して1,000円以上の追加料金が必要。
これならはじめからランチの価格に含ませればいいのになー。なんだか心象が良くない。
私は当店のスペシャリテである追加料金を支払い「新鮮貝類のフレーグラ」をチョイス。
ちなみにフレーグラとは、クスクスの粒を大きくしたようなセモリナ粉の粒状パスタのこと。小さくするを意味する、ラテン語の”Fricare”に由来するそうです。
ハートランドの生ビールはクリーミーな泡で私のタイプであるものの800円と、カジュアルな雰囲気の中で飲むにはちと高い。
ランチについてくる前菜盛り合わせ。生ハムやタコのマリネなどいずれも酒のツマミになるものの1口サイズ。ですが皿の大半を占めるのはサラダであり、前菜の盛り合わせと聞いていた想像とは少し異なりました。
せっかくサルディーニャをコンセプトにしているのならと思い立ち、アラカルトの追加注文で、カラスミ(1p)を。
味わい自体は確かにいいもののこのグラム数でこのお値段はちょっと割高に感じます。もちろん原価を考えたら仕方ない値付けなのかもしれませんが、カラスミというよりセロリを食べている感覚に襲われる。
特別サルデーニャに思い入れのない私は、今後輸送費がほぼかからない国産のカラスミを愛することを固く誓いました。
グラスで白ワインを。2種類ほどご用意があったのですが、当店は品質の割に値付けが高いと感じてしまったため安価な方で留めることにしました。
20分ほどでクスクスが登場。貝のエキスが存分に滲み出ており美味。パスタというよりスープのようなお皿であり、途中セットのパンを浸しながら食べ進めます。味わい自体はいいものの、先日、圧倒的なコスパを誇る築地にある「トラットリア パラディーゾ」のペスカトーレを食べてしまったのもあって値段相応に感じました。
以上この日のお会計は5,000円強。もちろんこれは飲酒した結果でありますが、支払い金額にはあまり見合わない満足感。同様の支払額であれば、「スーツァン・レストラン陳」の飲茶ランチの方が絶対に満足度が高い。
一方でディナータイムに訪れた時は若めな客層なものの渋谷とは思えない落ち着いた雰囲気で、先のフレーグラが2,400円、メイン料理も2〜3,000円とまずまずな価格だったので、夜に訪れるとまた印象が変わるかもしれません。
とはいえ、駅からのアクセスも抜群に良いため、近場で働いている女子とのサクッとランチや少し遅い時間の2軒目利用などにはまた利用してしまいそうです。
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