恵比寿4丁目の交差点を少し越えた辺り、リグニス(L’IGNIS)の並びです。店名のヴァカンツァとはいわゆるバカンスのことであり、休暇の意。
店内は2フロアで構成され、2階は最大30名ほど収容できるそうなので団体での利用にももってこい。
お料理はもちろんアラカルトのご用意もありますが、「全部私が選びたいの!」みたいなワガママな女性と訪れるとき以外は、コース一択です。それくらいおすすめ。
ドリンクも生ビールが660円、同様にグラスワインも660円〜、ボトルは3000円台からあり、酒飲みにはたまらない値付け。
まずは泡のボトルを。ファランギーナというブドウから造られており、柑橘類や白い花、わずかに酵母のニュアンスも感じる万能選手。
我々はピッツァとパスタをチョイスするプリフィックスコースでお願いしました。
まずは、カルパッチョ。タイやツブ貝イワシなど海の幸てんこ盛り。2人で1皿をシェアするスタイルではありますが、3,000円そこらのコースの前菜とはおよそ信じられないクオリティ。この時点でこの日の勝利を確信。
テンポよく生ハムとモルタデッラの2種が供されます。
茄子のカポナータ。ラタトゥイユとは似て非なるしっかりとした味付けで酒が進む。
サルシッチャ。イタリア語で塩を意味するサーレ(Sale)と肉を意味するチッチャ(Cicca)が語源でいわゆる「腸詰め」のこと。よくソーセージと混同してしまいますが、ソーセージは燻製したりゆでたりと加熱処理して仕上げるのにに対して、サルシッチャは加熱しないという違いがあります。
暴力的な旨みを前に思わずビールが欲しくなる。
フリットミスト。この日は芝海老やワカサギ、シシトウなど。耐えられずビールを注文しました。
ピザ前ラストの料理は温野菜(?)。急に方向性が変わったので一瞬驚きましたが、野菜不足にはちょうど良い。
ピッツァはハーフ&ハーフも対応してくれる懐の深さ。そう、レストランは特段のリクエスト以外であれば出来ないことなどなく、大切なのは目の前のゲストを想う心があるかどうかである。
話が逸れましたが、我々はシラスをふんだんにのせたトマトソースベースのものと、サルシッチャや赤玉ねぎが乗ったものをチョイスしました。
パスタにはウニ(Roccio di mare 直訳すると海のハリネズミ)とフレッシュトマトクリームソース。この金額のコースでウニを用いるなんて、なんて気前がいいお店なのでしょう。
デザートもいくつかの選択肢があり、私はズコットを連れはティラミスをチョイス。
3,000円そこらのコースとは思えないほどの質ならびにボリュームで、成人男性も腹一杯になるほどの充実度。2人で泡のボトルを1本、ビールにグラスワインと飲み、お会計は1人6,000円を切りました。これは素晴らしいお店。
恵比寿という立地でこれだけの飲食量となれば、倍近く請求されてもおかしくありません。我々も口を揃えて1人1万円以上はするよなーと話しあうほどの食後感です。
いやー大満足。好き勝手に食べ飲みしても、1人7-8,000円におさまるでしょう。恵比寿でのデートに悩む若者は当店で決まりです。
次回は男4人でボトルワイン飲みまくりたいと思います。オススメ。
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