本郷三丁目駅から徒歩3分強、本郷通り沿いに位置するイタリア料理店。
平日のランチタイムに訪れましたが、外にも並びが生じていましたが、回転も早く10分ほどで入店できました。
トスカーナ修行経験のあるシェフとフィオッキ、フェリチタのカリスマシェフの右腕だったスーシェフによる、イタリア各地の手打ち郷土パスタが自慢。
店内入ってすぐにモザイクタイルが特徴的なカウンター席があり、そのほかいくつかのテーブル席に加え、奥には半個室や完全個室タイプの席もあるそうです。
ランチメニューは4種類のパスタメニューがベースでプラス400円にて前菜をつけられるというシンプルなシステム。パンとサラダorスープはどれを頼んでも自動で付随します。
ドリンクは生ビールが650円と大変お得で、かつワインはグラスが1,000円前後〜、ボトルワインも5,000円前後からと良心的な値付け。ラインナップもイタリアのものを中心としながら質の良いものを見極めて選定している印象を受けました。
まずは生ビール。サーバーのメンテもいきととどいておりクリアな味わいです。
我々は2名で伺ったのですが、あまりに魅力的なラインナップだったため、3つパスタセットを注文し、好き勝手にシェアしました。
サラダの代わりにスープも選べ、この日はミネストローネちっくなもの。ランチのおまけと考えればなかなかの味わい。
オーダーから10分ほどで順番にパスタが到着。
まずは、フォンドゥータを詰めたココアのラビオリ 蝦夷鹿スネ肉のラグーソース。メニュー名から心奪われて真っ先に注文した一皿。
フォンドゥータとは、いわゆるチーズフォンデュのことをさすのですが、本場スイスではグリュエイルチーズやエメンタールチーズが使われるのに対して、トリノのあるピエモンテではお隣ヴァッレ・ダオスタ州の名産でもある「フォンティーナ」チーズが用いられます。
ココアとチーズ、おそらく日本人では思いつかないであろう組み合わせですが、これがものすごく美味しい。アイデア賞。
平日のお昼ですが、思わず赤ワインが欲しくなり、ソムリエに一任して出して頂きました。当店のソムリエは、ワインのセレクトのセンスが良いだけでなく、近すぎず遠すぎずの程よい距離感のサーヴィスで私好み。
お出しいただいたのは、南イタリア カラブリア州の土着品種であるガリオッポを用いたもの。
アメリカンチェリーやプラムのような凝縮した果実に、リコリスや黒コショウのアロマに豊富なタンニン。先のラビオリとの相性もバッチリです。
カジキマグロとアンチョビ、オリーブのプッタネスカ。パスタに一家言あるお店とだけあって王道のメニューについてもさすがの仕上がり。
牛肉のボロネーゼ タリアテッレ。こちらも素晴らしいですねぇ。これが1,100円のランチで食べれる世界線があるなんて。近くで働かれてる方が羨ましい。
パスタランチに軽く飲んで1人3,000円ほど。これは素晴らしい費用対効果。リストランテで食べる洗練されたパスタもいいですが、当店のような分かりやすい美味しく、ポーションもしっかりみたいな方が私は好き。
ドリンクの値付けも良心的で、普段使いにはもってこいの店。アラカルトメニューも大変魅力的だったので、次回はディナーに必ず伺います。おすすめ。
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