「大衆ビストロジル」や「Pizzeria & trattoria GONZO」などを経営している株式会社ジリオンが経営する酒場シナトラ。今回訪れた目黒のほか恵比寿や丸の内などにも系列店舗があるそうです。
目黒店は、「和創作太」なども入居するサンフェリスタビルの地下1階に店を構えます。
中央の厨房を囲うようにカウンター席があり、さらにそれらの外側にテーブル席がいくつか配席されています。40席近くの店のサイズに比してスタッフの配置は多いような印象でした。
土曜日の早い時間であったため予約なしでもギリ入ることができましたが、19時のコアタイムには店内はほぼ満席。確実に訪れたい場合は予約がベターかも。
生ビールは700円弱と立地相応の値付けですが、日本酒は1合1,500円近くと若干割高。その他焼酎や果実酒なども充実しており、若者に優しいラインナップに感じました。
我々は大瓶赤星で通すことに。
長芋の梅炊き。量はやや控えめですが、サクサクとした歯応えと梅の酸味が心地よい。
名物の肉豆腐。おぉこれは美味しいですね。豆腐の中心までちゃんと味染みしているだけでなくAirPodsほどの肉塊がごろごろ入っている。見た目のわりに味付けは濃すぎないのも好み。注文必須の一皿である。
鴨のメンチカツ。鴨らしいすこし野生味あふれる旨味が存分に楽しめてこちらも美味。通常のメニューにある鴨のタタキの端材をおそらく使用しているんだと思いますが、素晴らしいリメイク。
ホタルイカの沖漬けとポテトサラダ。ごろごろとじゃがいもを感じるスタイルとは真反対の滑らかな舌触りで好み。しかしながら一つの皿にまとめる必要性はあまり感じられず、それぞれ単体で食べたいなとも考えてしまいました。
さつまいものかき揚げ。これはいたってさつまいも。包丁で2等分にカットされているわけではないので互いに箸でつつきあわないといけずかなり食べづらい。我々のような気の知れた関係性であればいいものの、初デートのカップルとかにはあまりおすすめできない一皿でした。
以上この日は飲み中心。これらの食事にふたりで大瓶を10本空け、お会計はひとり6,000円強。通常の飲食量であれば同等もしくは少し安くおさまるかとおもいます。
訪れる前までは若者向けのオシャレ居酒屋で客層もそんな感じかと危惧していましたが、料理も美味しく接客もメリハリがあるお店であり私の見当違い。
もちろん若者のデートなんかにもいいですが、ある程度食べ込んできた人にとってもラフに楽しめるお店。都内の主要駅にいくつか店舗展開しているのもありがたく、「急遽飲みに行くことが決まり店選びに困った」なんて時には重宝しそう。
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