恵比寿から明治通りを広尾方面へ、渋谷川にかかる恵比寿橋の近く。コンクリートの打ちっぱなしのようなスタイリッシュなエクステリア。
当店は渋谷の大人気居酒屋「酒井商会」の姉妹店にあたるそう。
扉をスライドして中に入ると、洒落たバーカウンターが。予約時間までのアペリティフとして利用したらめちゃくちゃクールでしょう。
イケイケのウェイティングバーに後ろ髪をひかれながらもダイニングへ。
店内は思いのほか広く、40席近くありそう。厨房をトライアングルに囲うカウンター席は臨場感抜群。渋谷川を望む相席風のテーブル席、個室もあります。
酒が安い。生ビールは650円、日本酒も1合1,000円前後、グラスワインも1,000円近くからご用意があります。
お通し。
お造りの盛り合わせ。これで2,800円は高すぎですねー。小さく切り付けられた刺身が1人4,5切れほど。素材もいたって普通であり萎えぽよスタート。
小鉢のわっぱ盛り合わせ。我々のは、湯葉と青菜のお浸し、子持ち昆布と菜花の辛子浸し、貝とカブの酢の物の3点盛り。1,800円とそれぞれ注文するより少しお得なのですが、どれも似たような見た目であり全然テンション上がらない。この3種類をチョイスした料理人のセンスを疑ってしまいます。味わいはどれもいいだけに残念。単品で好きなものを自分たちで選んだほうが費用対満足度ははるかに高くなるでしょう。
当店のスペシャリテでもある雲仙ハムカツ。肉の旨味はもちろん脂の甘味が合わさり以外にも上品な味わい。文句なしの1品です。
カマスの原始焼き。塩がやや強く感じましたが素材の旨みがダイレクト。
グラスでワインを。フランス ロワール地方のミュスカデ。フレッシュな柑橘系の味わい。塩が効いたカマスにレモンや酢橘を搾りかけるような役割を果たしてくれ、いいペアリング。我ながらグッドチョイス。
かに味噌と聖護院蕪の茶碗蒸し。蕪のとカニの異なる種類の甘みが重なり美味。
イタリア マルヴァマジア。熟した果実と華やかなアロマ。いやゆる自然派ワインに該当すると思うのですが、ワイン自体が柔らかなテクスチャーであるので、和食のような繊細な味わいの料理と好相性。
山菜とアオリイカの土鍋ご飯。こごみやウドなどこの時期ならではの食材がてんこ盛り。
お腹に少し余裕があったので追加注文。
イカ焼売。イカスミを醤油で溶くなどのアイデアはいいのですが1個あたり600円とポーションの割に高すぎる。
以上、この日はビールとワイン合わせて4杯ずつほど飲みお会計はひとり1.2万円強。ハコ自体はものすごくスタイリッシュでクールなのですがちょっと割高。酒が飲めて食事は少なくてもいいみたいな、近所に住む酒のみカップルにはちょうどいいかもしれません。
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