レストランオカダ(Restaurant Okada)/広尾

フレンチ

 

広尾駅から歩いて5分ほど。商店街を抜けた先の半地下のようなところに店を構えるレストランオカダ。岡田宏シェフは、東京都のご出身で軽井沢エルミタージュ ドゥ タムラなどの勤務を経て渡仏し、帰国後八丁堀マル3Fのシェフなどを務めたのち2011年に当店をオープンされました。



我々はランチに訪問したのですが、メニューはコース2種類のみ。前菜、魚or肉料理、デザート+コーヒーのコースか、前菜2品にメイン、デザート+コーヒーのコース。圧倒的に後者の方が自由度が高くお得であるような気がしたためそちらを選択しました。

 

グラスシャンパーニュは1,600円と妥当な値付けでしたが、グラスワインは1,000〜と立地を考えると良心的。


我々は乾杯にグラスシャンパーニュを。昼からグラスでシャンパーニュっていいですよねー。


席料を徴収される代わりに供される自家製のバケットとブリオッシュ。キューブ型のブリオッシュが大変素晴らしくそこらのパン屋であればこれだけで300円取られるであろうクオリティ。お店に利益がついているのか心配になる席料とは名ばかりの親切なシステムでした。




私の1品目は高知県のブランド鶏でもあるはちきん地鶏の砂肝のコンフィを用いたサラダ。さすがに砂肝だけ食べてブランド鶏の良さまでは理解できないものの、独特の歯応えが素晴らしい。葉っぱに隠れて見えませんが、量もたっぷりです。


お次は550円の追加料金を支払って穴子のパートフィロフライ。パートフィロとは地中海発祥のパイ生地のことで、春巻きよりもやや薄い生地感です。ふっくらと火が入った穴子とクリスピーなパートフィロの食感がいいコントラスト。


グラスで白ワインを。フランス ロワールのシュナンブラン。シークワーサーや柚子のコンフィチュールのを思わせる味わいで、想像よりシャープな酸味を持ち合わせていましたが、かえって塩気のあるお料理とよく合います。



連れも同様追加料金を支払い、ホワイトアスパラとガス海老の自家製香草バターソテーを注文していましたが、これまた迫力のある一皿で羨ましかった。



メインには黒豚のタンステーキを。フランスに豚肉のいろいろな部位を塩水漬けにして保存食とするプティサレというものがありますが、それに近いお皿でしょうか。タンはかなり柔らかく仕上がっており、ステーキというよりかは煮込み料理といった印象を受ける一皿です。


料理に合わせてグラスで赤ワインを。シラーやグルナッシュを主体とした南仏の赤ワイン。いい意味で南仏っぽくなく思いのほかエレガントな味わい。



連れのメインは金沢から取り寄せた大きなブリのソテーでしたがこちらも魅力的な一皿です。




デザートにはリオレ。直訳するとフランス語で米を意味する”リ”、とカフェオレ同様、ミルクとを意味する”オレ”からなっており、米をミルクで炊いたデザートのことを指します。

本場のものを食べたことないので分かりかねますが、日本のお米は甘味が強くミルクと合わせてもまとまりがよくどこか親近感を覚える不思議な味覚。上に添えられたキャラメリゼされたナッツもいいアクセント。


以上、ランチコースに追加料金や席料を含め、グラスワイン3杯ずつ飲み、お会計は1人1万円弱。

ランチとして考えるとやや絶対額は高いものの、支払い金額を大いに上回るクオリティです。

本物のフランス料理、それに見合うワイン、サービスが揃ったバランスの良いお店。プリフィックススタイルで、各々で食べたい料理を選ぶことができるのもいいポイント。

相手の好みがまだわからないきっていない、食事をしながら相手のことを知るなんて状況である初デートなどにもってこいのお店でしょう。客層もよく、オトナな女性を誘うには間違いなし。

次回はワインリストから好みの1本を選び、それに合う料理をアラカルトでチョイスしてみたいと思います。

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