Apero. wine bar AOYAMA(アペロ)/外苑前

ビストロ

 

最寄りは外苑前、我々は表参道から向かったたのですが、近くに青山迎賓館があるのでそこを目印にするのが良いかもしれません。ガラス張りの外観が目を惹く商業ビルAOAYAMA346の3階に位置します。


ブルーを基調とした店内はクールでスタイリッシュ。並みの日本人じゃ到底真似できないであろう素敵なインテリアです。L字のカウンター席が10席近くにいくつかのテーブル席を合わせて全部で30席近くありそうな。

店名にもあるアペロ(Apero)とは、食前酒を意味する「アペリティフ(apéritif)」の略であり、夕食前にお酒を飲みながら家族や友人たちとおしゃべりして楽しむ時間を指します。日本で暮らしていると想像もつきませんが、フランスのディナーの始まりが遅く20時〜21時スタートであることが多いため、仕事終わりにカフェやバーにてアペロを済ませてから夕食を取るのが一般的だそう。

「farm to table」がコンセプトの当店はオーガニックな食材にこだわったフランスの家庭的な料理が並びます。

ワインは、ビオディナミやオーガニックのようなナチュラルでクリーンなスタイルの生産者のものを厳選して取扱っているそう。グラスは1,300円前後から始まり、ボトルワインは10,000円弱〜といった価格設定。


我々は2軒目につき、ワインバー的な使い方をさせてもらいました。好みの方向をソムリエに伝えてグラスで順番に出していただくことに。余談ですが、当店のスタッフはフランス語、英語、日本語を自由自在に操るのですが、時折ワインのティスティング表現で思わずフランス語が溢れる姿が何とも微笑ましかった。


まずは、フランスローヌのルーサンヌやマルサンヌ主体。熟したアプリコットやビワのような果実に、白い花のような香りに加え、余韻に心地よい苦味もあり大変好みの味わい。

A.O.Cリラックという日本ではあまり目に見かけないボトルでしたが、それもそのはず。当店はワインのインポートも自分達でおこなっているそうです。



パテドカンパーニュ。ハーブなのか何かのお野菜だったのかが混ざっており、馴染みのないスタイルで一瞬戸惑いましたがお味はグッド。

ラタトゥイユ。一般的なトマト一緒にクタクタに煮込むタイプのものとは異なり、お野菜の味わいをそのまま引き立てるシンプルな調理ですが、どこか親近感を覚える味わい。

 

 

お次のワインは、私の華やかでアロマティックな白ワインが好みという拙い説明をソムリエが最大限に受け止め「ハナ(花)、ハナ(花)、ハナ(花)、フルボトルだとトゥーマッチ(≒フルボトル飲むにはかなり華やかで飲みごたえがあるけど、華やかでアロマティック、コンドリューぽさもあるよ)」と一生懸命説明しながら出してくれたもの。まさにこれが飲みたかった!と思わず日本語で返してしまいました。

お互い母国語ではない言語にてキャッチボールをしたのが何だか楽しかった。


連れも好みの赤ワインだったらしくご満悦。

 

以上、グラスワイン2杯ずつに2人で小皿料理を2品シェアしてお会計は1人4,000円強。当店は気軽にフランスの文化やそれに近い空気感に楽しむことができ、食事というより食体験に近い食後感。都心にいて小旅行しているような気分になれる数少ないお店。

ガチガチのフランス料理もいいですが、アットホームな空間でワイン片手に友人たちと語らうなんての食事の醍醐味だなと再認識させらました。こういうナチュラルなワインを取り入れているお店私は好きです。次回はダラダラと存分にアペロしにいきたいと思います。おすすめ。

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