シドニー発のモダンギリシャレストランであるTHE APOLLO(アポロ)は2016年春より、数寄屋橋交差点からすぐにある東急プラザ銀座の最上階の11階にオープン。
店内は160席ほどありかなりの大箱。大理石のテーブルと大きな窓が特徴の空間は洗練されており女子ウケしそうです。一方で、座席や時間帯によってはかなり日が差し込んでくるタイミングがあるためデートなどで利用する際は少し配慮が必要かもしれません。
私はギリシャ料理にあまり馴染みがないのですが、メニューはお野菜や魚介を使ったものが中心であるように感じました。
ワインリストは、ギリシャワインの割合は多いもののそれだけに特化したとかいう感じではなく、フランスをはじめ新世界のものなど幅広くラインナップ。グラスでも白、赤6種類ずつほどご用意があり選択肢が多いのはいいですね。一方で、値付けはどれも酒屋の3倍以上といった価格設定であり割高。ワインだけでなく、スタンダードな生ビールでさえもサーヴィス料込みで1杯1,000円ほど。まぁ銀座の商業ビルに入っているならそんなもんだよね。
悩みに悩んだ挙句、せっかくなのでギリシャの固有品種であるアシルティコを用いた白ワインをボトルでチョイス。レモンやみかんなどの柑橘類から始まり、桃や白い花、ミネラルを感じました。口当たりは滑らかで豊かな果実味を合わせもっており魚介類との相性は非常によさそう。熟成のポテンシャルも感じるワインで私好み。
まずは、サガナキチーズ。サガナキとは、小さなフライパンでチーズを焼いたものを意味するらしく?ギリシャでは定番の前菜だそう。こちらは牛、羊、山羊乳で作られたプロセスタイプのチーズであり、焼いても揚げても溶けないのが最大の特徴であるでしょう。キュっとした独特の食感は初めての味覚ですが、これはこれでアリ。白ワインのつまみとしてピッタシです。
ピタブレット。中近東で主食とされている中が空洞の平たいパン。一般的には、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)やフムスなどを中に挟んで食べることが多いですが、こちらは思いのほか塩気があり、単体でも結構イケるお味でした。
タコのグリル。優しい火入れによるしっとりとしたかみごたえが絶妙。加えて、タコの旨味が凝縮しており大変美味。オレガノやガーリック、チリなどのスパイスの風味に酒が進見ます。素材並びに調理はいいものの、税サ込で2,500円を超える一皿であると考えると、庶民派の私はこちらの半値ほどでいただけるクリチアノのタコ料理で十分だ。
以上軽いお食事と2人で一本のワインをシェアしてお会計は税サ込1人8,000円ほど。通常の飲食量だと1万円は超えてしまいそう。
銀座という立地と、商業ビルにテナントを構えるという性質上金額が高くなってしまうのは理解できますが、ギリシャ料理にそれほど高級感を見出せない私にとってはもう少し控えめな支払い金額であったらなーと思ってしまう。
ハコや空間自体は非常に洒落ており、料理の方向性も意外と好きなタイプであったたので難しい評価。
ランチは3,800円からコースがあるそうなので、次回利用するとしたらランチ利用かもしくは銀座で軽く食事とワインのような気分の2軒目利用かな。あくまで女性をお連れするというケースに限りますが。
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