築地鉄板焼 Kurosawa/築地

鉄板焼・ステーキ

最寄りは築地駅でしょうか、最短の出口から地上に出れば1分で到着できます。当店の存在を知らなければ、鉄板焼き屋と認識するのはおろか素通りしてまいそうなエクステリア。黒澤という表札がかかっているのですが、どうやらアノ黒澤明監督と関係があるみたいです。

入り口を開けると大正ロマン(?)溢れる雰囲気がぷんぷん。なるほど築100年近くの民家を改装したそうで、2階建て。1階のみならず2階にも座席があり、さらには個室もあるそうで全部で20席強ほどと推測しました。

この日は平日のランチタイムに予約を入れ訪問。13時とやや遅めの入店だったこともあってか1階の席はかなりゆったりしていました。

ディナーは最低でも1万円〜と、格のあるレストランですが、ランチはメインに岩手県産黒毛和牛のステーキを100gも頂けるコースが3,200円と良心的。我々は真ん中のBコースをチョイスし、私はスタンダードのおまかせモモ肉2種類盛り合わせ120g、連れは追加料金(3,300円)で黒毛和牛のフィレにアップグレード。

酒はこの手の店にしては安く、生ビールが1,000円、グラスワインは1,200円〜泡白赤と数種類ずつの選択肢。

ランチということもありまずは瓶ビールで乾杯。ちゃんとお店の人がサーヴしてくださります。瓶ビールは久しく手酌だったのでなんだか接待されてる気分。アゲ。

本日のオードブル盛りはカツオのカルパッチョ。建物のみならず、盛り付けにすらどこか郷愁を感じます。ソースには味噌を用いているそう。

2品目はスープかサラダを選ぶことができ、私は後者を。色とりどりの野菜たちが10種類以上入ってるんじゃないか?というくらいバラエテイ豊か。見た目のみならず味わいもグッド。

話がそれますが、この日、彼女は夕方から銀座で予定があると事前にきいていたので、気をつかって飲酒量をセーブしていたのですが、なんと「次はワイン飲みたい」とのご表明。グラスワインでも十分だったのですが、なんだか個人的に惹かれるラインナップではなかったため、一応ボトルのワインリストをお借りする事に。すると、どれも酒屋の2倍程度の値付けでありかなりリーズナブル。せっかくなので(?)急遽ボトルワイン。

マルゴー村に位置するメドック格付け第3級「シャトー ジスクール」がオーメドックで手がけている別蔵ワイン。メルロー比率が高く若いヴィンテージながら大変しなやか。

3年ほど前の私のお誕生日にバースデーヴィンテージのジスクールを飲んで以降なんだか思いいれがあるのです。

お肉へと移るタイミングで料理人の方が鉄板前にご登場。焼き加減はお任せでお願いしました。

この日は内モモとトモサンカク。さすがにフィレには及びませんが十分なクオリティ。やはり和牛は素晴らしい。加えてこの金額で120gものポーションというのは非常にお得と言えるでしょう。

食事にはガーリックチャーハンを。途中、味変で鶏がらスープをかけお茶漬けみたいにできるのですがこれがかなり旨かった。

デザートはブルーベリーのクラフティ。クレープ生地を型に入れフルーツなどと一緒に焼き上げたお菓子であり正統派な味わい。

以上、ひとり1.2万円。ただこれはお肉をアップグレードしたりボトルワインを飲んだりした結果であり、通常であればこの半分ほどで済むことでしょう。

我々は入店が遅く間に合わなかったのですが、実は食事を終えると、2階にあるサロンに移動してカフェタイムを過ごすことができるというレストランさながらのなんとも魅力的なプランが組み込まれている当店。次回はもっと時間に余裕を持って訪れたいと思います。

鉄板焼きレストランによくあるキラキラした感じはないものの、なんだか安心感。落ち着いた雰囲気で美味しいものを食べたいオトナに最適。予約も取りやすいし私的にはかなり好きな部類のお店。まずはランチからどうぞ。

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