目黒駅からほど近いメグロードビルというすこし怪しげな外観の地下に位置する「和創作 太」。当店のほかいくつか系列店が目黒にあり、本店である当店の店名にある太(た)は、オーナーシェフの名前から取って名付けたそうです。
店内は、カウンター8席ほどに2名がけのテーブルが2,3個とコンパクト。2名で訪れるのがベストであり、3名以上はカウンター席横並びになる可能性もあることを念頭に置いておきましょう。
お料理はコース料理1本であり、我々も例に漏れずそちらでお願いしました。
酒はメンテが行き届いたハートランドの生ビールが700円と立地を考えると安く、日本酒に加え、グラスでワインまで取り扱いがある充実っぷり。
先付はとうもろこしのすり流し。前面に素材の甘みを感じることができるとともに、アクセントであしらわれたウニとの相性も抜群です。
盛り合わせには、夏の旬でもある水タコや夏野菜を中心とした季節感を味わえるラインナップ。ただ品数を増やせばいいという雑な仕事ではなく、見た目はもちろん一品ごとに味わいが異なり、満足でした。
グラスでイタリアの白ワインを。柑橘系の果実が主体の味わいで酸とミネラルのバランスが心地よい。これが800円とは非常に良心的。
お造りは、湯引きしたハモとカワハギの2点盛り。カワハギって秋のイメージでしたが、身を頂くのであればどうやら夏がいいみたい。
三重の而今。お米本来の旨みをしっかりと感じられお刺身との相性もグッド。
揚げ物は失念。
メインは蝦夷鹿。盛り付けやソースの部分だけ変えれば、フランス料理のメインとして出てきてもたたかえそうなクオリティで、6,000円台のコースのメインとしては素晴らしい一皿でした。
最後のお食事の炊き込みご飯まで抜かりなく美味しい。食べれない分は包んで持って帰らせていただけるそうですが、私はその場で完食。
デザートはいくつかの種類の中からチョイス。私は和三盆のプリンを頂きました。
以上、コース料理にそれなりにお酒も飲みお会計はひとり1万円ちょい。これは素晴らしい費用対効果です。和食というと高価格帯なお店もしくは割烹のようなカジュアルな業態に二分されるなか、当店はその中間的立ち位置で、使い勝手が非常にいい。
落ち着いたオトナな女性との初デートにはもちろん、何かのプロジェクト終わりに後輩を連れてきたら喜ばれること間違いなし。おすすめです。
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