Lien(リアン)/池尻大橋

 

池尻大橋駅から歩いて5分弱のところにあるフレンチレストラン。

店内は、可変式のテーブル席が4つほど?に加えて厨房に面した5席ほどのカウンター席があり、我々はシェフの手元を存分に眺められる特等席にご案内していただきました。

また、本店から徒歩30秒ほどのところにはテーブル席が主体でかつ4名までの個室も備えた姉妹店Pirive de Lien(プリヴェ・ド・リアン)もあるそうで広い用途に使えそうです。

上原浩一シェフは青森県の生まれで、和食の料理人であったお父様の影響で料理の道に。調理師専門学校を卒業後、西荻窪のサン・ル・スーで修行後、パリにあるエレーヌ・ダローズでご研鑽。2014年より満を持して当店をオープン。ちなみに「Lien」とはフランス語で”繋がり”を意味します。

ランチメニューは3種類あり、我々は魚料理と肉料理が含まれたMenu B(3,800円)をチョイス。

グラスワインは1,000円台から取り扱いがあり良心的。お料理に合わせたワインペアリングメニュー2杯1850円〜というのもあり、今回はそちらをお願いしてみました。

この価格なのにアミューズもきちんと供されます。中トロのタルトレットやクルトンにクリームチーズとからすみパウダーで仕上げたものなどとシャンパーニュが進みそうなラインアップ。

余談ですが、20名近くの料理を全てシェフともう一人の2名体制で調理されているのですが、どのテーブルにも滞りなく、皿出しのテンポが素晴らしい。

 

 

2品目は前菜の盛り合わせ。サーモンのタブレやフォアグラを用いたテリーヌなどいずれもポーションを増やせばコースの一皿として出てきてもおかしくないクオリティです。

こちらにはフランス ラングドック地方の地理的表示保護ワイン。グレープフルーツや白いお花の香りを感じる親しみやすいワイン。

この日のお魚料理は甘鯛。柚子をアクセントに加えたクリームソースで頂きます。甘鯛の火入れもさることながらソースが美味い。この金額でこれほど王道のフランス料理を食べさせてくれるなんて。

こちらには南仏のロゼ。グルナッシュ主体のものであり、お魚料理全般との相性は間違いないのですが、ソースを考えると樽を効かせたシャルドネとかでもいいような気もしましたが、この金額のペアリングにそんなことを思うのは野暮。

メインは選択制であり、7種類ほどの中から好きなものを選べます。グループで統一する必要もなく、私は丹波産鹿肉のローストを、連れは和牛モモ肉のハンバーグをチョイス。

いい意味で鹿肉とは思わないほどクリアな味覚で、赤ワインソースもこれまたグッド。

重ね重ねになりますが、これほどのゲスト並びにメニュー数を捌き切るシェフの腕には脱帽です。


こちらにはフランス ブルゴーニュのピノ。これはすごいですね。ヘタなワインバーであればこれ1杯で2,000円近く請求されそうなモノをお出しいただいちゃいました。破格すぎて思わず利益ちゃんと取れているのか心配になるほど。

デザートまでしっかりついてきます。ブラウニーやリンゴのコンポートなどてんこ盛り。

 

エスプレッソで〆。

以上、ランチのコース料理にワインをグラスで3杯ほど飲み、ひとり8,000円ほど。王道のフランス料理をこれだけいただいてこの金額はとんでもない費用対効果の高さ。

ディナータイム最高額のコースでも1万円を切り、フランス料理に馴染みがない人でも使いやすい価格設定であるにもかかわらず、王道のフランス料理を頂けるなんて大変貴重なお店。

フランス料理好きにはもちろん、若い人たちこそこういうお店に1万円ちょっと握りしめて行ってみてほしい。オススメ。

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