ル・ブション・オガサワラ(LE BOUCHON OGASAWARA)/神泉

ビストロ

 

神泉駅から歩いて2,3分ほどのル・ブション・オガサワラ。渋谷駅から行く場合は10分強を要するので、女性がヒールをお召しの際はご配慮を。

ブション(bouchon)とは、フランスのリヨン市民が通う庶民の食堂を意味し、ビストロとほぼ同義として捉えていいでしょう。


店内は、厨房をグルっと囲ったコの字タイプのカウンターと、少し奥まったところにテーブルがいくつかあり、全体として30席ほどのサイズ感でした。

まずはクレマン。泡のグラスで乾杯です。派手さはないもののふっくらとしたバランスの良いタイプであり、これが1,000円とはいいですね。


お料理は全てアラカルトで。これぞビストロ料理といった品々で、どれをチョイスしようか迷ってしまう。

ワインリストもこの手のお店にしては割りかしカジュアルで700円台から飲めるものがあったり、カラフェ(ボトルの半分量)があったり、もちろんボトルも中々に良いセレクションで自由度が高いとみました。


一品目はサラダリヨネーズ。サラダニソワーズ(ニース風サラダ)と並ぶフランスを代表する2大サラダのうちのひとつであり、ポーチドエッグやベーコン、クルトン、砂肝などが入るのが特徴です。

ポーチドエッグを割り、全体と和えていただきます。


泡の次は、ブルゴーニュの白をカラフェで。スイカズラや蜂蜜のような甘やかなアロマとコクを感じるワインです。



続いてお料理は、アッシェパルマンティエを。フランスの郷土料理で、じゃがいもと挽肉のグラタンといったところ。たっぷりのチーズとベシャメルソースになぜだか親近感を覚えます。ワインとも非常に合う。


お次はブイヤベース。オススメメニューを除けば通常時のメニューで最高位の価格を誇り、期待が高まる所。

おぉ、アサリやイカ、タイにエビと魚介類のオンパレード。香りだけで幸せな気分になってしまう。食べ応え十分でメインに匹敵する存在感です。残ったスープに500円の追加料金を支払うと、リゾットにしてくれるそうなので、迷うことなくお願いしました。


勢いづいた我々はボトルで赤ワインを。熟成のポテンシャルを十分に感じるパワフルなタイプ。凝縮感のあるベリーに、鉄分っぽさ黒胡椒のようなスパイスを感じます。

時間経過が味方につくよう祈りつつ、少しテンポを落ちつかせゆったりと楽しみます。



メインには仔羊のロースト。目測で200g近くあるんじゃないかというほどの立派なポーション。遠慮なくソースをたっぷりまとわせ喰らい付きます。これぞ仔羊といった野生味溢れる味覚で、我ながらいいチョイスでした。



先のスープのリゾット。本来は〆としていただく想定でしたが、ワインがまだまだ残っていたのでツマミとして。魚介の旨みをたっぷりと吸い上げ美味。



デザートの代わりにチーズを。ウォッシュタイプのチーズだった気がしますが、種類は失念。



以上、リゾットを一品とすると、計5品のお料理にグラス、カラフェ、ボトルと二人で約2本分に相当する量を、好き勝手に飲み、お会計は1人1.2万円ほど。

これぞビストロ。素晴らしい費用対効果ですね。

カジュアルでポーションもしっかりあり、それに見合うラインナップのワインたち。今回我々は、男性2名で訪れたので、ギリギリ完食できましたが、通常の飲食量の方であればメイン1品に前菜3品くらいが丁度良いでしょう。それに2人でワインを1本チョイ飲んだ場合はおそらく1人8,000円前後に落ち着くかと思います。

4人くらいの仲間内でワイワイやるのもよし、カウンターでワインを楽しみながらデートするのもよし。場所柄、お店までの道のりはくれぐれもお気をつけて。

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