神楽坂駅から徒歩1分ほどのフレンチ前菜食堂ボン・グゥ(Bon Gout)神楽坂。「前菜だけをたくさん食べたい」そんな声から生まれた、フランス料理の前菜に特化したお店だそうです。
入り口を開けるとすぐに階段があらわれ、2階に上がります。白を基調とした清潔感のある店内で、テーブルが7つほどに窓側に面した横並びのカウンターの座席があります。
ランチメニューは3種類ほどあり、加えて単品価格でアラカルト利用も可能。我々はこの後の予定を勘案して、前菜2品とメイン1品を2人でシェアしました。
乾杯は小瓶のハートランドを。
前菜1品目はズワイガニとアボカドのタルタル。前菜は基本的に880円なのですが、300円の追加料金をお支払いしチョイス。
アボカドのタルタルはなかなか気前がいいボリュームなのですが、肝心のズワイガニの量とはかえってアンバランス。一体感をあまり感じられません。
周りに盛られているラペなども普通に美味しいのですが、何だかワンプレートのランチみたい。ここはサラダなどを排除して、シンプルにアボカドとズワイガニのタルタルのみを堪能したかった。ツマミ感覚で頼んだので思いのほかボリューミーで計算がズレる。
お次はニース風サラダ。ツナやオリーブに加え、アンチョビの塩気がいい。ボリュームもあり、狙い通りの味わい。ワインとも非常に合います。これが800円台は非常にコスパがいいですね。
グラスで、白ワインを。ラングドックのシュナンブラン。リンゴのような果実にわりかし樽の香りがしっかりと感じられるタイプ。
連れは、ロワールのピノによるロゼ。甘酸っぱいラズベリーに加え、伸び伸びしたミネラル感がいい。生ハムとかと合いそうです。
メインはメカジキと帆立のポワレ。焦がしバターとまではいきませんが、バターやケッパーレモンなどを感じるソースと、付け合わせにはラタトゥイユがついてきます。
メカジキの火入も上々で、ふっくらな仕上がり。帆立は半生で魅力的な舌触りでした。
追加でサンヴェラン。好きな生産者です。ピュアで綺麗な果実に上品な樽の香り、これぞブルゴーニュと言わんばかりのさすがの味わいです。
以上お料理3品にふたりでビール2杯とグラスワインを3杯飲んで、お会計は一人4,000円強。
面白いお店でした。意外にもこれだけ前菜に特化したフランス料理店はあまり見かけない気がします。クラシカルな調理でポーションもしっかりあり、価格もお手頃で安定感があります。
ワインもボトルは5,000円台からあり、グラスは1,100円~2,000円弱の価格帯で10種類近くの取り揃えがありました。サーヴィスの女性も丁寧で、好印象。
我々はアラカルトでチョイスしちゃいましたが、ランチはかなりお得。前菜とメインにパンやスープをつけて2,200円と大変破格。
好きなものを好きなだけ食べたい順番で、自分好みにセミオーダーメイドが可能なお店。2人以上でシェアしながら、食事と会話を楽しみましょう。女子会や初デートのカップルにおすすめです。
ボングゥ 神楽坂 テイクアウト
ボングゥ神楽坂と同じ建物の1階にはSANDANDELICA BONGOUT(サンタンデリカ ボングゥ)というサンドイッチとボングゥが手がけるフレンチ惣菜のテイクアウトができるお店があるそうです。お近くにお住まいの方や神楽坂に来た際は、立ち寄って自宅用のお料理をテイクアウトしてもいいかもしれませんね。
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