アベス(ABBESSES)/恵比寿

ビストロ

恵比寿駅から広尾方面に歩いて8分ほどのお店。通り沿いには目印としてお店の看板が立っており、フランスのビストロを彷彿とさせる赤のエクステリアが印象的です。ビルの2F。


店内はザ・ビストロといった感じで赤色のシートが印象的。入り口すぐにボックスタイプの席と、テーブルが5つほどのサイズ感です。

若い女子会グループから、お近くにお住まいであろういかにも食にうるさそうなゲストまでさまざまいらっしゃいました。


料理はアラカルトで、基本的には1皿2人前ほどのボリュームだそう。今回は3人で伺ったので、メインを1皿にとどめ、計5皿で勝負しました。


乾杯はグラスのシャンパーニュ。確かロワイエだったかな。

実は、以前予約を入れていたのもの直前にお店のスタッフの方がご体調を崩してしまったそうで日程を改めてほしいとの連絡を受け、今回は再度予約。そのためドリンクを1杯サービスしてもらいました。ありがたい。我々は遠慮もなくシャンパーニュを頂戴しました。

田舎風のお肉のパテ。メニュー名に”お肉の”と名前につけるだけあり、さまざまな種類のお肉が粗めに挽かれており、肉食っている感があります。


ボトルで白。フランス南西部のワイン。このエリアは比較的どっしりとしたタイプの赤ワインが有名ですが、こちらも秀逸。バニラやバター、マッシュルームやトーストの香ばしさもありこの後の料理の合いそう。


お次は、秋トリュフとコンテチーズのオムレット。オムレツで3,000円と一瞬たじろぎましたが、大胆なトリュフの量に納得。スフレタイプで思いのほか、軽やかです。


キノコのソテー。セップ、ジロール、トランペット、ブルロット、マッシュルームが入っています。

秋ですねぇ。食べる前から素晴らしい香り。旨味が口中で大爆発。調理というよりも食材のパワーが強すぎる。見た目は映えないものの本日1番のお皿です。バターとエシャロットも加わり、先の白ワインとベストマッチ。我ながらいいチョイス。


次の料理まで白ワインを少し残しておきたかったので、ここで急遽赤ワインを注文。

ボルドーの赤。ガスクトン家、ボルドー格付け3級カロンセギュールの血を引くワイン。ブラックチェリーやプラム、煙草を思わせるスモーキーな表情もあり、いいですね。こちらのワインも先のキノコの合わせも悪くない。


続いて、カリフラワーとズワイガニのグラタン。文句なしに美味しいですね。同席していたベシャメル大好き大臣も大喜びでした。


お待ちかねのメイン。当店のスペシャリテでもある黒毛和牛クリのロティ。クリとはウデ肉の一部で前脚上部の部位を指します。よく動かす部位であるため、余計な脂が少なく味は濃厚という特徴を持っています。

素晴らしい火入ですね。写真からはわかりづらいかもですが、思いのほか脂の甘みも感じ旨味をより強く感じます。赤ワインソースや付け合わせのマッシュポテトも抜かりなく美味しく。口福ですねぇ。これぞフランス料理。あっという間にワインがなくなってしまいました。


時間ギリギリになってしまったのですが、せっかくなのでデザートを追加させてもらいました。

めっちゃ無花果。瑞々しく、上品な甘さでさっぱりしました。



以上を食べ、お会計は一人1.5万円弱。素晴らしいお店ですね。結構飲んだので、普通の飲酒量に留めれば、一人当たり1万円前後に落ち着くでしょう。

恵比寿という地で、本物のフランス料理をこの金額でいただけるのが非常に嬉しい。骨太で食べ応えもありながらも、いい意味で重すぎない。

ワインのラインナップも非常に魅力的です。フランスにこだわりながらもバランスよく料理の格に合わせたワインを厳選している印象を受けました。

てか、かなりお値打ちじゃね。

我々の入店時間が遅かったため、少しバタバタと退店になってしまったのが心残り。次回はしっかり時間に余裕を持ち、頂いてないメニューをチョイスしたいと思います。

シェフもサーヴィスの男性もフランス料理が好きなんだろうなー。いいお店。

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