吉祥寺駅から中道通り方面に歩くこと5分強。吉祥寺で人気を誇る「ビストロ ハッチ」。「トラットリア チッチョ」や「プルミエ レタージュ」の姉妹店にあたります。
店内はテーブル席が主体で20席強。テラスにも席がありますが、個人的にはあまりお勧めしません。平日にもかかわらず満席御礼。必ず予約して伺うように。
お料理はパテドカンパーニュや鴨ローストなどビストロらしいメニューの他、カツレツやパスタなどもあり、ワインに合うものならなんでもといったスタイルです。
グラスワインは700円前後〜、ボトルは4,000円台からと気兼ねなくガブガブ飲んでしまう値付けです。
まずは、グラスシャンパーニュで乾杯。シャンパーニュが1,000円を切るなんて。
表面張力ギリギリまで注がれるスタイルであります。一口目に限り、口をグラスに近づけて啜らなければなラズやや品位に欠けるもののこういうカジュアルなお店であればアリでしょう。
話はそれますが、”なみなみスパークリング”のような名称で、日本酒のもっきり(升の中にグラスが置かれ、こぼれるくらいに注ぐスタイル)を倣った注ぎ方をワインに施すお店を最近よく見かけますが、樽の風味がワインに移るので私はあまり好きではありません。
スターターには牡蠣。フレッシュなものとベニエ(フランス風店ぷら)を。先のシャンパーニュとの相性は言わずもがな。
お次はパテドカンパーニュ。なかなかのポーションであり酒が進む。
フランスロワールのシュナンブラン。
当店は串料理もあります。鳥つくね。軟骨が混ざっているのか歯応えもあり良いアクセント。バターの風味もたっぷり香り好みの味わい。
グラスワインをおまかせでいただきます。ブルゴーニュの白。熟したリンゴのような果実に、樽の風味を感じるリッチな味わい。
白レバーも火入れも上々で、焼き鳥屋での1本として出てきても遜色ないクオリティ。
こちらにはブルゴーニュの赤。私の好きな「焼鳥 阿部」を彷彿とさせる取り合わせ。
メインは鴨ローストを。シンプルではあるもののワインのお供としては十分。
フランス ボジョレー地方のガメイ。ガメイといえど、いわゆるヌーヴォーとは全く異なり熟した果実のアロマに透明感を感じるスタイル。空いているグラスワインをフル活用しながら、料理との相性もバッチリ。
以上のお料理に1人ボトルワイン1本近く飲み、お会計は1人7,000円強。そりゃあ予約も取りづらいわけだ。一方で、西荻窪で独立されたソムリエがいらっしゃった頃に比べ、正直サーヴィスやワインのクオリティはだいぶ変わりました。最近はあまり伺っていないのでなんとも言えないのですが。
とはいえ吉祥寺ではかなり重宝するお店。酒飲みの仲間と訪れるのはもちろん、若い方達のカジュアルなデートにも大変向いていることでしょう。
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