あまり西東京エリアで私好みのバーと巡り合ったことがあまりないのでBAR利用を控えているエリアですが、間隔をあけずお世話になっているバー「A BAR FOREST」。松原ブラザーズが営む「トレパッツィ」と同じ建物の2階にお店を構えます。
店主の木森氏はもともと別の業界のご出身。数年の社会人経験をのち飲食業階に転身し、カクテルも独学とのこと。しかしながらソムリエ資格も取得しており、スピリッツをはじめ種類全般の知識は申し分ないでしょう。
店内はカウンター9席にテーブルが一つとちょうど良い。加えて、タバコはもちろんシガーなどの喫煙も可能であるのでそういった気分の時にも助かるお店です。ちなみにシガーの販売などは行っていないので嗜みたい方は持参のうえ店主に相談するようにしましょう。
ウイスキーやジンなどのハードリカーはもちろんのこと、旬のフルーツを用いたオリジナルカクテルも多数ラインナップ。オリジナルカクテルに関しては黒板に使用しているお酒やフルーツなどが記載されているためおひとりさま女子でも緊張せず注文することができるでしょう。さらには、さすがソムリエ。白、赤一種類ずつではあるもののワインの取り扱いがあるだけでなく、シャンパーニュもグラスで提供しているあたりはプロとしての矜持を感じます。
まずは、ジントニックをお願いします。「何か、お好みのGinはございますか?」と尋ねてくるあたり、初めましての探り合いが心地よく、この時点で間違いのないバーであると確信します。
お次は、ニューヨーク。シェークも非常に丁寧で店主のお人柄が伝わってきます。正統的な味わいで独学?でここまでの味わいを表現できるなんて相当な努力をされたんだと感じました。
私はビュカレというカクテルが好きなのですが、その旨を伝えて今ある材料でそのような方向性のカクテルを仕立てていただくことに。コニャックベースにアプリコットの種やビターアーモンドを用いたリキュールを合わせたもの。甘旨重な味筋が非常に私好みで、シガーが欲しくなる。
以上、この日は3杯いただきフィニッシュ。西荻窪にこんな本格派なBarがあるとは想像もしていませんでしたが非常にいい。女性の一人客が多いのは店主の穏やかでゲストを包み込むような人柄ゆえ。それでいて酒類への知識は幅広いのが憎い。チャージ料も100円そこらと良心的で1杯だけサクッと飲んで帰るみたいな使い方がマジで可能なのが素晴らしい。1杯だけでも立ち寄ってくださいと言うもののチャージで1,000円請求されるとなるとなかなかそういった利用は難しいが、当店は料金設定からそれを可能にしてくれるお店。有言実行なオトコはかっこいいぜ。おすすめ!
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