吉祥寺駅公園口をおりマルイの脇の道を少し進んだところに店を構える「アーグ」。以前はすぐ近くの御殿山にてバー営業をしていたお店が昼はカフェ、夜はバーと二毛作になりパワーアップ。高級住宅街にありながら頭一つ抜きん出た重厚感のある外観が素晴らしく、お昼はお近くのマダムの溜まり場になっているそうです。
店内はゆったりとしたカウンター席を主体としながらも、テーブル席がいくつか。地下にギャラリーを営んでいるのもあってか壁にかけられた絵画も素晴らしく、これらを眺めながらのティータイムはさぞ優雅でマダムが集まるのに合点がいく。
カクテルは1杯1,200円〜、その他ハードリカーも同様です。店主はワインにも精通しており、センスのいいワインをグラスで楽しむこともできます。加えてこのエリアでは珍しくプレミアムシガーの取り扱いもあるので心なしか葉巻を嗜む紳士が多い客層でした。
まずは、ニューヨーク。オレンジピールの心地よい香りにライムジュースの爽やかな口当たり。それらを包み込むようにバーボンウイスキーの重厚な味わいが一体化。
この日はシガーを1本頂戴します。
そちらに合わせて長期熟成したトゥニーポート。カラメルやリコリスのようなアロマ。トロリとした舌触りが素晴らしい。もちろんシガーとの相性もグッド。
〆にはグラスシャンパーニュを。店主はプライベートでよく葉巻をお吸いになるようで、「葉巻は遊び」なので自由でいいんですよとシャンパーニュとの合わせを提案してくださった。
シャルル・ド・モンランシーはコート・デュ・セザンヌに本拠を構えるポールローラン家がその名を出さずに専用市場向けに開発したプライベートブランドとのこと。シトラスやリンゴのような果実味に白い花や蜂蜜、トーストと思いのほか複雑。これが1杯1,500円ちょいとかで飲めるのは非常に良心的。
以上、この日はチャージ1,000円にドリンクを3杯ほど、加えてシガーを1本頂戴しお会計はひとり8,000円強。地下のフロアにギャラリーを併設しているだけあって調度品はどれも一級品。席の感覚にもゆとりがあるので何か思索にふけたい時にはピッタリのお店でしょう。
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