西武新宿線沿線住みたい街ランキング高田馬場に次ぐ第2位を誇る上石神井駅。若者に人気の街、吉祥寺へのアクセスや急行が止まることの利便性の良さから人気を獲得しているものの飲食店不毛のエリア。
そんな住宅街にひっそりと店を構えるビストロデザミ。中村シェフは麹町「オーグードゥジュール」の総料理長を務めたのち当店を独立開業。
店内はテーブル席が主体であり、赤の革張りのシートやブラウンのテーブルで構成されビストロ風情漂います。
前菜2品、魚料理、肉料理、デザートで構成されているコースは6,800円。比してアラカルトのお皿の方が魅力的に映ったため本日はアラカルト4品をチョイス。
フランス産スパークリングワインであるヴァンムスーが手頃だったため、まずは1本。シトラスや青リンゴ香る溌剌とした味わい。
1品目は蟹とショートパスタのマリネ。たっぷりのコンソメのゼリーで覆われています。
蟹の繊細な旨みをコンソメゼリーがコーティングしてくれ美味。泡との相性ももちろんよくテンション上がる。
2品目は豚肉とレバーの田舎風パテ。
比較的細かく肉が挽かれているためかなり滑らかな舌触り。肉肉しい感じを求める方にとっては少し物足りないかもしれませんが、これはこれで私は好きです。
3品目にはエスカルゴのオーブン焼き。パセリとニンニクの香りが芳しい王道のエスカルゴバターで調理されています。フランス料理らしい味覚で思わず笑みが溢れそう。
メインには鴨のローストとフォアグラのソテー。ソースには白インゲンをバルサミコで煮込んだものを用います。
これは大変素晴らしいお皿ですねぇ。なんといってもポーションが素晴らしい。メインである鴨肉が推測で200gほどに加えて、フォアグラが大ボリューム。そこらの鉄板焼き屋ならこれだけで3,000円は請求されてもおかしくないでしょう。
たまらずグラスで赤ワインを追加。ローヌのグルナッシュ、シラー。柔らかな果実味に黒胡椒のようなスパイシーさ。気軽なワインですが、鴨肉との相性もいい。
以上、お料理4品に2人で泡1本とグラスワイン1杯ずつ頂きお会計は1人7,000円強。なかなか訪れないエリアですが、素晴らしい費用対効果。都心で同様のクオリティのものを頂くとすると倍近く請求されてもおかしくありません。
インスタ映えはしないでしょうが骨太のフランス料理を食べたいなんて思い立った日には候補の一つに上がるお店です。
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