ワイン厨房Daimasu/浅草

 

つくばEXP浅草駅から歩いて3〜4分の所に位置するワイン厨房ダイマス。酒の大枡という浅草にある酒屋の姉妹店らしく、希望小売価格に毛が生えたくらいの金額でワインをいただけるお店です。このほか、ビアホールやカフェ業態などのお店も近隣にいくつかあるためご利用の際は別の店舗に行ってしまわないようにお気をつけを。



店内は2フロアあり、1階のカウンター主体のエリアと2階のテーブル席とに分かれています。2階には半個室のほか、12名以上で利用できる和室タイプの席もあるそうで、用途が多岐にわたります。

我々はテーブルの席に案内されましたが、テーブルが広くゆったりできて居心地が非常に良い。



ワインリストは下調べ通り大変充実しており、安いものだと3,000円弱〜ご用意があります。ソムリエによれば以前より品揃えは薄くなったとのことですが、中には酒屋と同等の価格でオンリストされているワインがいくつかあったりと、選球眼が問われます。

この日はご馳走していただけるとのことだったので注文は控えましたが、「シルヴァン・モレのシャサーニュ・モンラッシェ1級畑 アン カイユレ(14,200)」とバグった値付けのワインもありました。私調べでは2024年現在希望小売価格で2万円は超えてくる代物であり、ワインラヴァーであればすぐに見つけ出すことのできる1本でしょう。おそらくもうない。



我々はまず、白ワインをボトルで注文。ポルトガル南部のアレンテージョで造られたもの。アンタン・ヴァス、ロウペイロ、アリントと半数以上は聞き馴染みない土着品種が用いられているそう。

レモンやグレープフルーツ、白桃といった果実のアロマに樽由来のトースト香、バニラなどを感じるリッチでアロマティックなワイン。これが、5,000円を下回る金額で飲めてしまうなんて大変幸せ。

ポルトガルってヴィーニョヴェルデみたいな若飲みの溌剌としたスタイルな主力なイメージだったけど、ものすごくポテンシャルのあるエリアだよなー。




ワインのお供にポテトフライ。金額相応というかおそらく業務用のやつ。




ムール貝とアサリの白ワイン蒸し。ニンニクとバター、白ワインのスープをたっぷりとまとっています。こりゃあワインが進みます。「貝×バター×樽を使用したリッチな白ワイン」最高の組み合わせなので覚えておくように。

残ったスープでパスタにしてもらった気がします。




あっという間に一本なくなってしまったので追加注文。日本が誇るG.I 山梨。甲州というブドウ品種を世界に知らしめた名門ワイナリー”グレイスワイン(中央葡萄酒)”が手がける幻のトップキュヴェ「キュヴェ三澤」のセカンドライン。

メルロやカベソーをはじめとしたボルドーブレンド。カシスやブラックチェリーのような黒系果実の豊かなアロマから始まり、生き生きとした酸と細やかなタンニン、アフターには黒胡椒やシナモンのようなスパイスも感じられる複雑味に溢れたもの。


十分に美味しいですが、ソムリエと相談の上、デキャンタに移しかえて頂くことに。そう、当店のソムリエはただでさえ安い値付けのワインをボンっとテーブルに置くだけでなく、付加価値を加えてくれる素晴らしいお人柄の持ち主なのだ。



チーズの盛り合わせを。さすがワイン屋さん、種類も豊富。





調子に乗った我々は〆に白ワインをボトルで。フランスのアリゴテ。んー、これはちょっとピークを過ぎているような印象でした。開けるタイミングが遅かったかな、、勉強になりました。



以上、食事も軽く頂きハチャメチャに飲んでお会計は1人1.3万円強。これはありえない費用対効果です。ボトルワインを2人で3本飲んでですよ?

そこらへんの飲食店であれば確実に倍は請求されます。

ワインの値付けが超絶安い。それでいてラインナップも旧世界・新世界偏らずバランスがいいし、その土地や生産者の個性が感じられる良いワインがたくさん並んでいるのが魅力的。

土日祝は13時〜オープンしているので浅草昼飲みで絶対に訪れたいお店。たくさん飲めるひとたちでどうぞ。カジュアルに飲むもよしお値打ちのグランヴァンを見つけ出すのも良し。

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