鬼コスパを誇る「ホルモン富士」がある通りを少し進んだビルの地下1階に店を構える日本料理店。店名にも冠しているように土鍋で炊き上げたお米を主役に取り扱っています。
この日は予約をしてランチで伺ったのですが、ランチは2,980円のお昼コースがスタンダードであり主菜をノドグロにアップグレードすると3,980円だそう。メインである土鍋ご飯は常時5種類ほどある銘柄米の中からめいめいで好きなものを選ぶ方式です。
私はバランスタイプの「つや姫」、連れはもっちり柔らかタイプの「ミルキークイーン」をお願いしました。
ランチですがゲストのほとんどが構わず飲酒していたので我々もそれにあやかりひとまず中瓶を。
食事の利用が多いためかこの手のお店にしては酒の取り扱いがやや限定的な印象を受けました。シャンパーニュは酒屋の3倍近くと高いですが、それをのぞけば値付けは立地相応といった感じです。
話はそれますが当店のサービスパーソンは接客が無愛想。我々は前日に予約をいれ13時ごろ入店。店内の入りは3割程度というのに端っこのタイトな2名席に案内される。その後予約なしで訪れたゲストを4名席に通すという、私には理解し難い運用で予約客の優位性について考えてしまいました。
加えて、ラストオーダーが近いからか(といっても30分弱ある)ビールを飲みながら連れと米の種類について議論する余地も与えずオーダーを迫ってくるのがなんだかなぁーと感じました。
気を取り直して。コースの前菜は湯葉。クリーミーな味わいにワサビのアクセントもボリュームもグッド。先のもやもやした気持ちを包み込んでくれる。
造りはマグロと鯛。これはアレですね。この金額でちゃんとした刺身を食べようという方が難しく、心意気に感謝する一品です。
お米とキノコスープ。米の原型はほぼとどめていないほどドロりとしており何とも不思議な味覚。
私の主菜は鮭のハラス。ご飯のお供と考えればまぁ悪くないのですが、先日築地の魚竹にて「銀鮭定食」を食べた私からするとややインパクトにかける一皿。
名物の土鍋ご飯。おぉさすがに炊き立てのご飯はテンションが上がります。テーブルにて食したい量に合わせてサーブしてくださいます。日常生活において米という食材を食べ比べたことがなかったため非常に面白い。私はアルデンテ派なのでつや姫に軍配が上がるかと想定していましたが、もっちり柔らか派のミルキークイーンもなかなかのお味で甲乙付け難し。1合とそれなりにあるのですが、万が一食べきれない分は包んで持ち帰らせてくれるのでご安心を。
以上、ランチコースに瓶ビールを飲みお会計はひとり4,000円弱。なんだかパッとしない食後感。これならすぐ近くにある「食彩かどた」に多少並んででも行ってしまう。お米を食べ比べるというコンセプトはありそうであまりなく、面白いものの何を食べたかの印象があまり残らなかったので、思い切って単価を上げて食材ならびにサービスに力を入れてみたらどうだろうかと感じました。
ディナーで訪れたら印象が変わるのかなぁー。
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