渋谷から明治通りを恵比寿方面へと進み、並木橋を越えた少し先。ビルの2階に店を構えるバスク料理店。店名でもある「サンジャンピエドポー」とは、フランスとスペインの国境近くバスク地方、ピレネー山脈に囲まれた街を指します。
和田直己シェフのご実家は精肉店を営んでおり、19歳から料理の世界に飛び込まれます。都内のレストランで修行後、渡仏し、バスク地方の1つ星レストランに勤務。再びフランス ランド地方に移り1つ星「ビラスティング」にてスーシェフを務め帰国。渋谷アバスクの開店から料理長として腕を振るい、2013年に当店を独立開業されました。
店内はテーブル席が主力で全部で10席強とかなりコンパクトなお店であり、2〜4名で訪れるのはもちろん、いっそのこと10名近くで貸し切りにして賑やかに食事するのにも向いていそう。
ランチメニューはわかりやすく、3種類の中からメインを1品選び、そこに前菜やデザートを追加するか否かで金額が変わるという仕組みです。
欲張りな私は、前菜とデザートまでついた2,300円のメニュービアリッツ(Biarritz)にしました。
ビールはハートランド。暑い日だったので喉を潤します。660円であり良心的。
程なくして前菜が到着。葉物のサラダに加え豚肉のリエットやキャロットラペ、ラタトゥイユとこの価格の前菜としては信じられないボリューム。味わいも抜かりなくでシェフの気前の良さに、思わずビールをおかわりして応戦します。
少食のOLであればこれと付属のパンでお腹いっぱいになってしまいそう。
メインの生ハム、鶏モモ、ニンニクのスープ Aojo仕立て。
スペインでは定番中の定番である「ソパデアホ(Sopa de ajo)」いわゆるニンニクスープのような味覚で、そこにインゲン豆やらよく煮込まれた鶏モモ肉などがたっぷり入っています。見た目以上に奥行きと旨味のある液体であり、パンを浸して食べ進めました。
Aojo仕立てってどういう意味だったかは失念。
デザートにはガトーバスクを。クッキー生地の中にカスタードクリームを挟み込み焼き上げた一品。王道のお菓子ですね。
以上、ランチメニューにビール2杯ほど飲んでお会計は1人3,000円強。こういうランチもありですね。
駅からはやや歩くものの、おかげで店内はそれほど慌ただしくなく、それでいてこれほど本格的なバスク料理をいただける。夜のアラカルトメニューも大変魅力的だったので、次回は4人くらいでお邪魔したいと思います。並木橋周辺っていいお店が多いよなー。
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