サル・イ・アモール(Arroceria Sal y Amor)/代官山

スパニッシュ

 

代官山駅から徒歩5分ほど、代官山で人気を誇る海鮮居酒屋「オ山ノ活惚レ」の斜向かい(はすむかい)にあるアロセリア。9年連続ミシュラン ビブグルマンを獲得している実力派です。

アロセリアとはスペイン語でお米専門料理店のこと。店名にある「Sal」とは塩、「Amor」は愛を意味し、料理に必要な最も大切な2つの調味料という意味が込められているそう。


店内はテーブル席が主力であり4席ほどのカウンターと合わせても全体で30席ほど。赤と白のギンガムチェックのクロスが印象的で、現地の食堂に訪れたようなアットホームな雰囲気です。

お料理はコース6,600円〜、アラカルト共にあります。我々は3名で伺ったのでアラカルトを選択しましたが偶数名での利用はコースの方がお得かもしれません。

ドリンクはグラスのカヴァが950円、ビールの小瓶が770円と一瞬割高に感じますが品質を考えれば妥当でしょう。グラスワインはハウスワインを含め、白赤3種類ずつの選択肢に加え、デキャンタサイズなどもあり飲酒量を調整しやすそうです。

各々ビールやシェリー酒のトニック割りなどで喉を潤したのち、白ワインをボトルで注文。カヴァで有名なカタルーニャ州のもの。洋梨やパイナップルのような果実味アーモンドのような香ばしさ、熟成のポテンシャルも感じるワインでした。


まずは、生ハムやチーズに加えマグロのカラスミなどが乗っかった5種盛り合わせ。一見するとややポーションが少なく見えますが、それぞれ存在感があるので酒のつまみとしては十分です。


当店の名物料理でもあるピキージョピーマンの白身魚とエビの詰め物。ピキージョピーマンとは、小ぶりの真っ赤なピーマンのことでスペインのナバーラ地方での栽培が盛ん。王道の味わいでほっこりするとともに、ソース?スープ?がものすごく美味しい。思わず白米を投入してしまいたくなる味覚です。


お次はカジョス。マドリードを代表する料理で牛の胃であるハチノスの煮込み。地味な見た目ですが、大変手間のかかる料理であります。ホルモン屋で食べるハチノスとはベクトルが異なり、トロトロでセクシーな舌触り。



メインには、男3人につき欲望ののままイカスミのパエリアをチョイス。アルデンテに炊かれた米が香味野菜の甘みやイカスミのコクをたっぷりと吸い上げグッド。付け合わせのアイオリ(ニンニクマヨネーズ)をたっぷりつけて食べすすめました。



以上の料理に3人で1本のボトルワインとグラスで気ままに飲み、お会計は1人1万円ほど。派手さはないものの主題が明確かつ骨太な料理を食べてこの支払い金額はカリテプリに優れています。「スペイン料理食べに行かない?」と口実が作りやすくデートでも友人との集まりにも使いやすいお店。こういうお店をうまく使えるとモテるんだろうなー。

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