CHOWCHOW(チャウチャウ)/神泉

渋谷駅と神泉駅からそれぞれ10分くらい歩いたいわゆる奥渋エリア。オーチャードロード沿いに入り口を構えるイタリアン。

店内は思っていたよりも広く、カウンターにテーブルさらにはテーブル席まで用意されていて合わせて30席近くはありそう。

この日は30代前後のトレンドに敏感そうなオシャレなゲストが店内の大半を占めており、その多くが男女の構成であったため、男2人でカウンターは少し恥ずかしい気もしましたが、オレらの友情の方がアツアツだぜ(?)という謎の対抗意識を持ちで食事に臨みます。

初めてにつきスタッフの方に伺うと料理は4皿ほど取るのが良いそうで、我々は相談の上、前菜3品とパスタ1品の酒飲みモードでこの日はいくことに。

ワインリストなどはなく、相談しながら決める必要があります。支払い金額から逆算するにグラスは1,000円台前半のものが中心で、おそらく7杯どり。

乾杯はアルザスのペティアン。フランスの弱発泡性ワインのことで、通常のスパークリングワインが3気圧以上あるのに対し、こちらは1〜2.5気圧ほどとやや軽やかな飲み心地のものが多い。

こちらは、オーセロワやミュスカなどをベースにしており、マスカットや白桃、ジャスミンなどの華やかなアロマに酸やミネラルを感じる味わいで、開放的な雰囲気で飲むにはピッタリでした。

そうそうにグラスの泡がなくなってしまったので、白ワインへ移ります。

こちらはフランス ラングドックのモーザックジョーヌというブドウを主体にしたもの。

洋梨やすりおろしたリンゴのようなフレーヴァーが口いっぱいに広がります。

鴨生ハムと赤肉メロン、リコッタチーズ。凝縮した鴨の旨みにメロンのジューシーな甘味、リコッタチーズが酸やまろやかさを与えてくれ素晴らしい取り合わせ。組み合わせ自体は馴染みがあるものの、鴨生ハムや赤肉メロンなどの食材を用いて、自宅では真似できないクオリティに仕上げてくるある種、料理人の意地のようなものを感じる一皿でした。

太刀魚の香草オーブン焼き。これまたインパクトのある一皿です。半身におろした長い太刀魚をロール状に巻き上げてます。ポジティブな意味で火入れにムラがあり、外側の香ばしさと中心部のふっくらとしたコントラストが面白い。

ここからはボトルでワインを注文。

イタリア南部カンパーニアの白。このエリア土着のブドウを数種類用い、醸したもの。白ワイン表記であるものの外観はほぼオレンジ。

仔ウサギの白ワイン煮込み。かなり柔らかな肉質でブラインドで食べれば思わず鶏肉と答えてしまいそうなほどあっさりとしています。付け合わせのアスパラソヴァージュが春を感じさせてくれる。

パスタはリングイネ。海老とルッコラ、ピスタチオペーストという王道の組み合わせ。甲殻類の爆発的な旨みに香ばしくリッチなピスタチオが好相性。

思わず香り高いブルゴーニュのシャルドネが欲しくなります。

しかしながら赤ワインへの流れでもあったため、グラスでジュラのトゥルソーを。野いちごやスグリ、シナモンやスターアニスのようなアロマ。

以上1人1本ほどの飲酒量でひとり1.4万円強。

駅からやや遠い立地をふまえると、あと1割ちょい安いと嬉しいなと思ってもしまいますが、どの料理も主題が明確で好きな部類。ワインも普段飲まない方向性のものが多く新鮮でした。

トレンドに敏感なオシャレアラサー女性とのデートにもってこいのお店。こういうお店をサラッと利用できるメンズはモテるだろうなぁ。

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