ビストロ マ・キュイジーヌ(Ma cuisine)/六本木

ビストロ

六本木と西麻布の間、六本木通り沿いのイーエックスシアタービルの近くに位置するビストロ。階段で地下に降りるとシックな黒の扉。



店内はカウンター6席とテーブル6席にハイチェアのお席合わせて15席ちょい。

店名にあるキュイジーヌ(Cuisine)とは、料理や調理法、料理の技術や品質、味わいを含めた総合的な概念を意味します。推測するに、当店はシェフのさまざまなご経験の集大成を楽しめるお店といったところでしょうか。

池尻綾介シェフは、「ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル」の料理長を務めた後、白金台「シェ・トモ」の料理長を経て渡仏。ブルゴーニュ、シャンパーニュ地方のレストランにてセクションシェフを務め帰国後、レストランひらまつ系列にて腕をふるってきた華やかしいご経歴。



メニューは全てアラカルト。以前は深夜まで営業していたらしく、美味しいものが好きな夜遅くまで頑張っているオトナのためのお店ってところでしょうか。



まずは、グラスの泡で乾杯です。1,500円と立地を考えると大変お値打ちなのですが、泡がヘタってる。我々が本日1番最初のゲストだったから、ハズレクジ。このクラスのお店ではこんな事態になるとは思っておらず、若干さげぽよスタートです。




アミューズが供されます。ブーダンノワールをはじめとして、自家製のハムやバロティーヌ。めちゃくちゃ凝ってますねぇ。

この時点で料理のクオリティの高さを確信。




ワインはボトルで1本。マルゴー村のシャトージスクール。ほのかに熟成感も現れてはじめていて良かったです。個人的には2013年今明けて飲むのも良い気がするんですよねー。



まずは、フロマージュドテット。日本でいうところの煮凝りてきなもので、豚の頭や耳、豚足などを煮込み、ゼラチン質が出たブイヨンで固めたもの。字面だけ読むと少し食欲が減退してしまいそうですね。

タンや豚耳がゴロゴロ入っており、軽やかでありながらワインのお供にピッタリ。グリビッシュソースも良いアクセントですね。

アミューズから思いましたが、盛り付けが大変綺麗ですね。さすが、レストランに長年お勤めされていただけあります。食べる前からテンションが上がります。



お次は鳴門レンコンと自家製ベーコンのロースト。レンコンをベーコンの脂とともにローストシンプルなお料理ですが、これまた美味しい。火入れ具合も抜群で、いままで食べたレンコン料理の中で1番記憶に残りました。



青唐辛子のオムレツ。ピリッと爽やかな辛みが心地よい。



メインは蝦夷鹿のロースト ソースポワプラード。完璧な火入れですねぇ。

ポーションもバッチリで、食べ応えがあります。200gちかくあるんじゃなかろうか。ソースも抜かりなく美味しく、付け合わせのケールのほろ苦さも良い組み合わせ。フランス料理っていいなぁ。

以上、お料理4品とチーズにグラスシャンパーニュ、ボトル赤1本でお会計は、税サ込で一人2.2万円ほど。

これは、かなり良いワインを飲んだ結果であり、通常の飲食量であれば、1人1.2万円強くらいでしょう。

フランスの郷土的なメニューが多いですが、そのどれもがレストランクオリティ。技術の高さを端々に感じます。

ワインも手頃なものを多く取り揃えている印象です。グラスで白赤それぞれ5種類ほどあったり、カラフェのようなハーフサイズの用意もあったりと、かなり懐深いリストで、この界隈では貴重なお店でしょう。

気張らず、美味しいフランス料理とワインをひっそりと頂きたい、そんな夜にピッタリのお店ではないでしょうか。

おひとり様も大歓迎といった雰囲気です。

お近くに寄る際はぜひどうぞ。

マキュイジーヌ 西麻布 予約

予約サイトテーブルチェックにて、2ヶ月先までの予約が取れます。店休日はInstagramなどをご参照とのこと。

当日の予約キャンセルはキャンセルフィーが発生します。当たり前ですが、予定の変更は早めに申し入れましょう。小さなお店こそ余計にご配慮お願いします。

厳しい決まりはなさそうですが、ドレスコードも設けているそうなのであまりにカジュアルすぎるのはやめておきましょう。

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