2013年大阪のど真ん中に都市型ワイナリー「島之内フジマル醸造所」がオープンした2年後に東京 清澄白河にも進出。「ワインの飲み手とワインのプロフェッショナルとをマッチングさせる仕事」をヴィジョンに掲げる株式会社 パピーユの運営です。
姉妹店的な位置付けの当店では、ワインショップにダイニングが併設されており、小売価格にいくらかの抜栓量を支払うことでボトルワインを楽しむことができます。
浅草橋駅、両国、馬喰町を結んだ重心らへんに位置しており、最寄りは浅草橋駅。徒歩5分ほど。
少しな特殊な入り口につき初めての方は少し迷うかもしれません。
1階に「アナトミカ」というアパレルショップがあるのですが、そちらの入口を入り店内階段を登って2階へと上がります。
店内は、4名テーブル席が3つほどにカウンター席がいくつか。中には、神田川を眺めることのできる座席もあり、川を周遊してる船を眺めながらワインを飲めるなんてユニーク。
料理はビストロといったラインナップで、いい意味でワインショップに併設しているとは思えないほどのクオリティ。
我々は0軒目につき、軽く摘む程度にとどめました。
せっかくなので、ワインセラーの中を巡回してお気に入りの1本をと思ったのですが、寝起きにつき気力がなく、ソムリエに方向性を伝えていくつかピックアップしてもらうことに。
宮城県川崎町というエリアで2015年よりスタートした新設のワイナリー「Fattoria al fiole」のもの。ファットリア(fattoria)は農場を、アルフィオーレ(al fiore)は一輪の花をそれぞれ意味するそうです。
こちらのフラッグシップシリーズであるオーロにもちいるブドウはシャルドネ。醸しを長くとっているのかオレンジ色な外観。熟したリンゴやアプリコットのような果実味を感じるピュアなスタイルであるものの、揮発酸が気になる。
揮発酸とは、ワイン用語でいうところのVolatile Acid(VA)の訳、正しくは「常温常圧で揮発する酸」という意味の揮発性酸のこと。これが生じる要因として、、(割愛)
簡単にいうとお酢のようツンとした香りがするのですが、私はこれがあまり好きじゃない。正確に言うと、ワインにこのような香りが過剰にあらわれることを嫌うタイプの人間です。
今回のワインもそのきらいがあり、味わいのポテンシャルを感じるものの好みとは真反対。まぁこれもまたワインの面白さであり、選んだ私の責任であり、というかリリース一年目にしてここまでのクオリティに仕上げることを褒め称えるべきでしょう。
閑話休題。
まずは、前菜3種盛り。ウフマヨ、マッシュルームのフィナンシェサレ、人参のババロアの3点盛り。これが750円なんて大変お得。特にマッシュルームのフィナンシェサレがお気に入りでした。ちなみにサレ(Salt)とは塩を意味します。
活け締め鮮魚のカルパッチョ。この日は確か金目鯛。盛り付けも丁寧で素晴らしい。口に含んだ時の味わいもさることながら視覚的な情報も味わいにかなり影響を与えると考えている私には、食べる前から楽しみなお皿でした。
以上、2人でボトルワインを1本とお料理を軽く食べ、お会計は1人5,000円を切りました。いいですね。同様のシステムで運用している人形町「MARU」や表参道「W ダブリュー」に比べると、抜栓料1,980円はお得感がやや劣りますが、それでも他のレストランと比べると絶対額はかなり安い。また、料理がなかなかに本格派だったのが好印象。このエリアでワインを飲めるお店はあまりないので知っておくと重宝するでしょう。
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