intertWine K×M YAMAJIN(インタートワイン ケーエム 山仁)/神谷町

ワインショップ

2024年3月に開業した麻布台ヒルズの「ヒルズマーケット」エリア1階にオープンした酒屋(?)「インタートワイン ケーエム」。世界80以上の生産国から選りすぐられた1,000種類以上のワインに加えて、140種近くの日本酒ならびに80種近くの焼酎が一堂に揃います。

このセレクトは日本在住で唯一のマスター・オブ・ワインである「株式会社 山仁」の代表取締役でもある大橋建一氏によるものです。

世界トップレベルの酒屋であることに加えて、当店のもう一つの特徴は「ペアリング」でしょう。フロア奥の洞窟のようなスペースにて「コンポーネントペアリング」を体感することができます。こちらはペアリングの第一人者である大越ソムリエ監修のもと、当店で取り扱いのある酒類に家庭での再現性を高めたペアリングが常時20種近く準備されているとのことでした。

ペアリング1セットは500円〜2,000円弱との価格帯で、1セットあたりの飲料はワインならびに日本酒各30mlです。

ロゼシャンパーニュ×ジャンボン(フランス語で豚のもも肉を意味し、ハムを指したりもする)に石垣島ラー油をかけたもの。

「辛味」の刺激を炭酸で和らげてみようというアプローチのペアリングです。私のワイン生活において、小売価格で1万円を超えてくるようなワインを自宅で飲むとなると、ワインのポテンシャルに合わせた料理を自分で作れないこともあり、ワイン単体で飲み進めてしまうことが多くあります。そのため、そういった高価格帯のワインは贔屓の店に持ち込んで飲むのが常習化。

ただ、いいワインを一番リラックスできる自宅で飲みたいという気分は突然たまに訪れてくるため困っていたものの、今回のペアリングは気軽なツマミで十分代用できるのだと私に新たな発見を与えてくれるました。

あ、ホームパーティなどでゲストのアペリティフにこの組み合わせが出てきたら超絶オシャレだと思います。

お次は、ブルゴーニュのピノにまたまたジャンボン。お次はスマック(スパイスの1種でシソに近い)とドライクランベリー。

ドライクランベリーとこちらのワインがピンポイントで合う。

ニュージランドのオレンジワイン?だったかな。こちらにはオイルサーディン。ワイン自体が持つ自然派らしい飲み心地かつフレッシュさを感じる味わい、スキンファーメント(果皮と共に発酵させる)によるタンニン分がオイルの油脂分の相性が良い。金額的にも普段の食卓に取り入れるのが現実的な組み合わせだと思いました。

〆には日本酒スパークリング。スモークサーモンとクリームチーズにレモンの皮。シンプルに旨い。

以上、この日は欲張って4セットほど試してひとり4,000円強。ペアリングの精度は流石の一言。ワインってまだまだ難しい飲料だと思われがちですが、徹底的に要素を絞ることによって、誰にでも分かりやすくペアリングを体感できるスポットだと思いました。もちろんそれなりに食べ飲みしている方たちにも面白いと思うので麻布台ヒルズに訪れた際は当店にも立ち寄ってみて。

こちらのペアリングはLINEアカウントから事前予約が必要なので、そちらもお忘れなく。今後の大発展が楽しみなお店。

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