2017年「自然に造られた、生産者の顔がみえるワイン」をコンセプトに三軒茶屋にてワインショップ&ワインスタンドとしてオープンした「Però(ペロウ)」。すぐ近くのイタリアンレストラン「Bricca(ブリッカ)」は姉妹店にあたるほか、最近では下北沢に2号店を出店されたような。
駅からわりかし近く、マンションの地下1階部分を改装したような外観でお喋りしながら歩いていると通り過ぎてしまいそう。店内にはいると突き当たりにウォークインセラーがあるほか、飲食スペースはカウンターや卓球台くらいの大きなテーブルが2つあった気がします。
グラスワインは800円〜ほどで泡白オレンジ赤とひと通りの取り扱いに加え、ひとりあたり400円支払えば陳列しているボトルワインを飲めるほかいくつかビールなどもあり利用の幅が広いと感じました。
この日は日曜のオープン直後に訪れたのですがゲストは我々のみ。グラスのワインは口頭でスタッフの方の説明を聞きながらチョイスします。
こちらはイタリアサルディーニャのヴェルメンティーノ。少しマセラシオンをしているのかオレンジがかった見た目であり、ふくよかな果実味が口いっぱいに広がります。ピュアでクリーンな味筋であるため、ワインと合わせるのが難しいとされる魚卵系とも結構合いそうです。
相方はシチリアのグリッロ。あまりグリッロというぶどうに馴染みがないのですがこちらも醸したタイプで熟したリンゴのようなフレーヴァーを感じました。
ナチュラルワインと聞くと揮発酸やネズミ臭と呼ばれるオフフレーバーすらも個性と捉えて販売するところが少なくないと感じており私はそれが苦手で避けていたのですが、当店のグラスワインは、私が普段好んで飲むワインとスタイルは異なるもののどれも個性的かつワインとして美味しいなと思うラインナップ。当店が取り扱っているようなある程度の価格帯になればそうしたネガティブな要素が出づらいのかなー。
ワインのセレクションは素晴らしかったものの、スタッフの中には後から来たゲストそっちのけでカウンターに私物のメガネを置きっぱなしにしていたり、ティスティング途中のワインのコルクを開けっぱなしのまま店外のテーブル席でワインの撮影を始めたり、なんだか友人の家に来ているのかと錯覚する瞬間もありました。
とはいえあくまでワインショップ。0次会でフラット待ち時間を潰したり、2次会に複数人でボトルワインをシェアしたりのような利用をしたい時には助かることでしょう。
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