RACINES Boulangerie & Bistro(ラシーヌ)/池袋

 

池袋駅東口から徒歩5分ほどでしょうか、東通り沿いの地下1階に位置するお店です。経営母体は株式会社グリップセカンドであり、池袋を中心に店舗展開、近年では北青山にオールデイダイニング「RACINES AOYAMA(ラシーヌ アオヤマ)」をオープンさせるなど勢いのあるグループです。


我々は日曜日のランチに予約して伺いましたが満席御礼。店内は入口すぐにベーカリーエリア、奥にダイニングエリアと分かれており、ダイニングエリアはテーブル席が所狭しと並んでおり60席近くありそう。


ランチタイムでもコースメニューのみであり、当店の名物であるリースサラダをメインにしたものが1,950円、リースサラダに加えてメインのみ選択するコースが2,800円〜、メインに和牛モモ肉のステーキが出てくる最上位のコースは3,600円だそう。ちなみに、予約客はゲストの意志に関わらずプラス400円を追加で徴収されデザートにプリンが提供されるらしいです。後述しますが、謎システムすぎる。

我々はメインをチョイスするプリフィックスコースで、メインはサーモンのローストに決定。


ドリンクはクラフトビールが850円〜、オリジナルカクテルが1,000円を下回る良心的な価格である一方、グラスのワインは1,300円〜、7,000円台〜と酒屋の3倍近くの値付けであり少し割高に感じます。さらには、1杯の2,500円近くのグラスワインがオンリストしており、仕入れ値に対する値付けなのでそこに文句はないのですが、その価格帯のワインを果たして正しくハンドリングできるスタッフ陣なのか不安を抱いてしまったので、私はここでワインは我慢する判断を下しました。



乾杯にクラフトビールを。写真は失念しましたがこういう雰囲気で飲むと3割増で美味しく感じます。


着席早々、当店名物のプレミアムブレッドが供されます。2人で一斤をシェアする仕様らしく、我々のような心の通った仲良し2人組ならまだしも、マッチングアプリで今日初めて出会ったみたいな相手の素性がわからない場合は少し食べるのを躊躇するかもしれません。切り分けのナイフなどもないので互いに端っこを持ち、引っ張り半分こしました。予約に限り、ゲストの数はある程度把握できるはずだから、厨房で事前にカットしてくれればいいのになぁ。

味わいはなかなかに美味しく、パンと一緒についてくるホイップバターみたいなのをつけても好印象。さすがはパン屋。



スープはカボチャだったかなー。あったかかったです。



名物のリースサラダ。これにスープとパンがついて2,000円近くするランチメニューもあるのだからさぞ豪華なのだろうなと想像していたのですが、期待はずれ。頑張れば私でもできそうな盛り付けであり、この後立ち寄ったカフェで連れと10分間リース型にする意義を話し合ったのですが答えが出ませんでした。ちなみにドレッシングは別皿で供されセルフでかけて食べます。 

メインのサーモン。食べ応えのあるポーションで、はっきりした火入れもビストロらしくいい。


デザートには自家製のプリン。なるほど確かに濃厚でプリンとしての美味しさ並びに400円という価格には納得しますが、店側がランチタイムを2回転させるために、ゲストには90分の時間制を設けややアップテンポな食事を強要する割に、わざわざ一品増やして滞在時間が長くなるデザートを組み込むのは、フェアなディールとは言えません。店としては売上の見通しはたてやすく、これが経営方針と言われればそれまでですが。


以上、3,000円を超えるランチコースにドリンクを1杯ずつ飲み、お会計は1人4,000円ちょっと。まぁこんなものなのかもしれませんが、支払い金額に見合わないランチのように思えました。店を出た後、もっといい選択肢がたくさん浮かんでしまった。

客層も食事をしに来たというよりかは雰囲気を食べに来たようなゲストが多く、スタッフもオペレーションをただこなしているだけの学生アルバイトみたいなのが大半。11時と13時の2部制を設けているせいか、経験の足りないスタッフがテーブルコントロールを担当すると、時間内に回転させないといけないという意識が強く働くのか、コース前半がだいぶアップテンポだった割には、60分強で食事が終わってしまい、13時のゲストが到着するまで空席が目立つなんて事態が生じます。我々のテーブルがまさにそう。

一方で、ハコ自体のポテンシャルは十二分に感じたので、いっそのこと客席を半分にして客単価を倍にして、ホスピタリティの高いサーヴィスマンを配置したら化ける気がします。てかディナーから入れば印象全然違っただろうなー。行くならディナーで。

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