目黒駅から徒歩15分、目黒通り沿いをずっと進み山手通りを超えた先にあるレストランユニック。
中井雅明シェフは都内レストランで修行後、渡仏。パリ二つ星エレーヌダローズにおいて魚部門、肉部門のシェフを務め帰国。目黒キャス・クルートにて4年半シェフを務めた後2013年当店をオープン。
厨房間近のカウンター2席に、テーブルが4つほどに空間をシェフがワンオペで取り仕切ります。HPにも記載があるように、ワンオペゆえに少し待つ場面もあるかもしれませんがそれほど気にはならないので、ぜひお話ししながらのんびりと待ちましょう。
コースメニューは2種類。我々はスタンダードなMenu Unique(6,000)をチョイス。肉料理を6種類ほどの中からテーブルごとで選びます。今回は、一人1,000円の追加料金を支払いメインをアップグレードしました。
アミューズはカブのブランマンジェ。シンプルな見た目ですが、カブのほのかな甘さや滋味深い味わいを堪能することができます。
本日の前菜は燻製した安納芋とフォアグラのパテとブリオッシュ。安納芋の甘みとフォアグラの濃い味わいがベストマッチ。そこらのビストロで食べたらこれだけで1,500円近く請求されそうな厚みがでした。
連れはカリフラワーのムースと海の幸のコンソメジュレ添えを食べていたのですが、コンソメジュレから見え隠れするカニの身やウニが大変美味しそうでした。
お魚料理はマハタのポワレ。こちらもいい火入具合で中心部はややレアっぽく仕上げられ、エロティックな断面。付け合わせのアスパラやネギも香ばしく食欲をそそります。
メインは追加料金を支払ってチョイスしたツキノワグマとフォアグラのパイ包み焼き。これはヤヴァイ。
粗めにミンチされたツキノワグマの中央に存在感バッチリのフォアグラ。
内臓や赤ワインなどを用いたサルミソースがこれまたたっぷりと敷かれており、ミロワール(鏡)のような輝きを放っています。
これぞフランス料理といった迫力のある一皿で、大変美味。ソースの1滴までパンで拭い切りました。
ボトルで頼んでいた赤ワインとも大変相性が良かったです。
デザートは、ラム酒を効かせたクレームキャラメル(カスタードプディング)。甘さ控えめで大人のプリン、クラシカルでいいなぁ。
以上。コース料理に2人で手頃なボトルワインを1本シェアして、お会計は一人1万円ほど。これはいいお店ですね。
シェフの盛り付けはシンプルというより洗練されている印象を受けました。私は、付け合わせよりもまずは主食材に心血を注ぐことの方が数倍重要だと考える派なので、当店のお料理は大変好みでした。
ワンオペなので、ほとんどグループ内でワインを注ぎ合わなければいけませんが、それもまた楽しみ方の一つでしょう。ワインの値付けも大変リーズナブルでお酒を楽しむグループにはありがたい。
お料理はどれも美味しくクラシカルかつこのクオリティのお皿をお腹いっぱい食べれるコースが6,000〜用意しているお店は、東京じゃそうそう見かけません。
通い続けたいお店ってこういうところを言うんだろうな。こういうお店を知っておいて、いざ本命の女性とのデートに連れてきたらセンス良いと喜ばれること間違いなしです。
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