RODEO(ロデオ)/中目黒 

イタリアン

 

中目黒駅から山手通り沿いを五反田方面に歩くこと5分強。軒先には暖簾がかかっており一瞬小洒落た焼鳥屋かと思うような真っ黒いファーサードが目印です。

当店の他にも焼鳥屋である「中目黒 いぐち」や六本木ヒルズレジデンスに入居している「茶寮 宮坂」を経営している株式会社M.I.Tが母体です。

店内もまた、コンクリートのうちっぱなしのような黒い壁が特徴的でイマドキのスタイリッシュな内装でお洒落。座席は厨房を目の前にしたカウンター席が8つほどにテーブルが2つに加えて、壁に取り付けられたようなカウンターとテーブルの中間的な座席がこれまた2つほどといった配置で全体で20席にも満たないコンパクトなお店です。



炭火や薪火での調理をコンセプトにしており看板料理は薪火によって仕上げられる塊肉だそう。



グラスワインは1,000円前後、泡のボトルは5,000円~と思いのほか手頃なものが多い印象です。

我々はイタリアのプロセッコをボトルで注文。洋梨やリンゴを思わせるような果実味が前面に感じられる親しみやすい味わいです。



お通しにインカのめざめを用いたポテトチップスが供されますがこれがめちゃくちゃうまい。じゃがいも自体の旨味もさることながら塩加減がちょうど良く、これだけでダラダラ1本飲めてしまいそう。



才巻エビのカルパッチョ。いわゆる車海老のことであり、魚河岸ではサイズによって順に、小巻、才巻、車、大車と呼び分けているそうな。

これは美味しい。小ぶりながらも味わいが濃く堪能的な舌触りがエロティック。これは料理というより素材の勝利ですね。




お次は十勝産マッシュルームのオムレツ サマートリュフがけ。これまた気前の良い量のトリュフを目の前で削りかけてくれテンションが上がる。オムレツにナイフを入れるよりも先に上のトリュフと先のチップスを一緒に食べて即席トリュフポテチを楽しんでしまいました。

オムレツ自体もいい半熟加減でグッド。




話がそれますが、料理の味わい自体は良いもののサーヴィスがあまりよろしくないですねぇ。

一点目に、奥のテーブル席の若い女性3人組がフラッシュガンガンで写真撮影を行っているのにも関わらず、見てみぬフリ。これはゲスト側のレベルの低さも問題ですが、一言くらい声をかける必要はあったんじゃないでしょうか。

二点目に、めちゃくちゃ肉料理のオーダーを強要すること。入店時に、肉料理は時間を要するのでなる早の注文をと言われたのですが、我々はこの後の予定を勘案し、この日は肉料理を注文しないとの選択をくだしたのですが、複数回「肉料理は時間がかかるのですが〜」との説明があり、何度も会話が遮られます。

そこそこ色々な店を食べてきたのでそれくらいのことは私も重々承知していますと思わず言ってしまいそうになりました。仮に貴店の塊肉を客のほとんどが注文するからといって、それを全ゲストに適応しないで欲しいところ。あくまで何を注文するかは選択権はゲスト側にあると私は考えます。もちろん食事量や金額など、少なくとも店の迷惑にならないように弁えているつもりです。

三点目に、ワインの扱いが乱雑に映りました。ボトルで注文したワインを厨房側にてワインクーラーにて冷やして下さるのは大変ありがたいのですが、一口飲む度にグラスに注がれ、それも高い位置から勢いよく注ぐものだから飲んでる側からするとあまり気持ちよくありません。

せめて、グラスの半分以上がなくなってから注いで頂きたいです。ものすごく急かされてる気分になり、だったら手酌で十分。

2時間制という制限付きのお席の弊害ですかねー、多くの客に来店のチャンスを与えるのと引き換えに予約客がゆったりできない運営スタイルってどうなんでしょう。最近の飲食店に問いたい。

以上の三点から当店は少なくとも10%のサーヴィス料を請求する資格はないと私は考えます。異論は認めます。




閑話休題。

当店看板料理の一つでもあるミートスパゲッティ。2mm以上はありそうな太麺の上に、ミディアムレアに仕立てられたハンバーグとその上からデミグラスソース。目の前でそれをスタッフの方が崩しパスタに混ぜ合わせて仕上げてくださいます。

食べ応え抜群のむっちりした麺に粗々しい肉が合わさり暴力的。これは旨いです。ただこの一皿で税サ込4,000円弱の料理と庶民派の私には割高に感じました。




以上、2人で泡1本にお料理3品をいただき、会計は1人8,000円弱。これに塊肉などを注文した場合には、1人1〜1.2万円に落ち着くのでしょうか。

私にはあまり刺さりませんでした。中目黒にはもっといいイタリア料理屋産がある気がします、クオーレアズーロとか。

電話応対があまりって感じで少し不安だったのですが、それが見事に的中した感じ。サーヴィス料を取るのは構わないのですがそれに見合う仕事はして欲しいところ。

スタイリッシュなハコとコンセプトは素晴らしいと思うので、あとはいいサーヴィスマンが1人加われば印象がガラリと変わる気がします。

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