焼鳥山もと/三鷹

焼鳥

三鷹駅北口を出て歩くこと5分ほど、住宅もチラホラ現れてくるエリアにあるビルの地下1階に店を構えます。食べログ焼鳥EAST2023を受賞しており、阿佐ヶ谷に姉妹店を出店するほどの人気店です。この日は3週間前ほどに予約をして訪問。18時スタートもしくは20時30分スタートの2部制みたいなのですが、週末を除けば思いのほか予約は取れそうです。

入り口をくぐると、焼き台を中心にしてカウンター席が16席ほど。その奥にはかなりの占有面積で日本酒用のセラーがあり圧巻の取り扱いです。都心のお店に比べて座席の間隔も広く、ゆったりとした空間です。

焼鳥のおまかせコースは7本で1,380円と破格の値段設定。銘柄鶏ではなくブロイラーを用いているとのことですがそれにしても安く、我々は7本のコースに追加3本でお願いしました。

生ビールは700円、日本酒は1合1,000円弱〜と良心的な値付けであり、お酒を飲まないゲストは当店の最低請求金額である5,500円を超えるのは難しいのではないでしょうか。

お通しに鶏のタタキや砂肝のコンフィなどが供されます。

白レバーのムース。レバーの原型が見当たらないほど滑らかな舌触りでありアクセントのカカオや蜂蜜もグッド。

串1本目は、丸ハツ。分類的には心臓の内膜?のことだそうで一般的なハツよりも脂分を多く感じジューシーコリコリな味わいです。

燗酒押しの当店ですがこのような希少な銘柄も多くラインナップしています。しかも1合2,000円弱と良心的。

せせり。ジューシーな火入れでグッド。先の丸ハツもそうですが、一串あたりのポーションも十分であり値付けの安さに驚きを隠せません。

きんかんの醤油漬け。海苔で巻いて口の中に放り込むと、プチっと弾ける食感がたまりません。

鳳凰美田。フレッシュな桃をかじっているかのような華やかな香りにスッと伸びていくような酒質。

胸肉の軟骨。想像していたゴリゴリした感じの軟骨ではなく身の部分と軟骨の部分が交互に楽しめるタイプの1本です。

厚揚げ。箸休め的にちょうどいい。

つくね。ポーション自体はやや小ぶりなものの十分な食べ応え。

当店の推しでもある熟成酒を。キャラメルやヘーゼルナッツを思わせるような香りでコクのある味わい。温かいお料理を冷たい飲料で流し込むのも良いですが、こうやって温かい飲料で迎え入れてあげるのもまた一興。

抱き身のねぎま。いわゆるむね肉とかわを抱き合わせにした一串で、淡白なむね肉をかわの香ばしいう脂分がうまくコーティングしており美味。

手羽。火入れの難しい部位だと思いますがさすがの仕上がりです。これだけのゲストの焼きを1人で行う店主の腕に脱帽です。

砂肝。雑味など一切感じさせず特有のコリコリとした食感が楽しい。

レバー。牛のレバーの野生味溢れる感じも好きですが、鶏肉のレバーらしい細かい繊維とクセの少なさも良いですね。

えんがわ。砂肝の外側に位置する部位らしく、砂肝とはまた異なる独特の食感を有しており面白い。

以上、焼鳥ひと通りに2人で以上の酒をシェアしてお会計はひとり7,000円ほど。これは素晴らしいお店ですねぇ。昨今の焼き鳥バブルでまともに飲み食いしたら1万円を超えるお店が多い中、この価格設定は神。次回は日本酒好きの仲間と串全制覇するつもりでお邪魔したいと思います。

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