都内屈指のスケールを誇る独立型の挙式会場であるセントグレース大聖堂のお近くに2021年よりオープンしたトンカツ専門店。
“まるで旅に出かける。新しいとんかつ体験”というコンセプトのもの全国500種類の銘柄豚の中から選りすぐりの豚をラインナップ。先日お邪魔した「カツプリポー」よろしく日によって提供できる銘柄は異なります。
店内は清潔感あふれる大きな木のカウンター9席が中心ではありますが、テラス席もひとつほど。
平日11時半すぎに到着。雨が降っていたのもあり(?)、ギリラストの席に滑り込めました。ラッキー。
2巡目以降のゲストは店先にある紙のボードに記名をし、ウェイティング。同じタイミングで料理の注文を済ませると、スタッフの方からQRコードのついた番号札が手渡されるシステム。
事前に注文を済ませることによって戻ってきてからスムーズに食事できるのはいいのですが、なんでアナログとデジタルの併用なのだろうかと疑問が残る。
事前にHPからメニューを拝見しており、「セレ豚(セレブー)」にしようと心決めていたのですが、平日ランチセットがかなりお得。通常のメニューよりも700円も安かったので、急遽岩中豚の上ロース&ミニヒレカツセットを注文。
御朱印帖ならぬ御豚印帖というオリジナルミニブックが結構面白く1冊購入。引き換え特典で黒烏龍茶。
話は逸れますが、当店のオペレーションは壊滅的ですねー。わずか9席ほどカウンターのお店に対して、スタッフが5人もいらっしゃってあまりにも多すぎます。
ゲスト対応に熱心なのはいいのですが、店先にお客が現れるとすぐに、入り口を開けてゲスト対応をしているのですが、おかげで食事中何度も座席の背後を行き来される。集中できない。この際何回通ったか数えてやろうと思い計測していたのですが、12回。勘弁してくれよ。
また、前述したようにQRコードシステムを利用しているのにも関わらず、なぜか伝票は手書き。4人のホールスタッフのうち、注文を伝票に書き起こすスタッフ、ちぎった伝票を厨房に渡すスタッフ、受け取った伝票を読み上げるスタッフがいて、「メニューを厨房伝える」という作業になんと人間が3名も絡んでいます。ハンディで打ち込んでピッて届くようにしちゃえばいいのにな。
閑話休題。
注文から20分ほどでお料理が到着です。これは美しい見た目ですねぇ。火入れも完璧。上ロースはもはや甘くすら感じる上品な脂身とそれを取り持つしっとりとした肉質です。
ヒレはかなり柔らかく、たっぷりジュースでこちらも美味。岩中豚のロースは何度か食べたことがあるのですがヒレってはじめてかも。
米や赤出汁もメインの豚肉に負けず劣らずグッド。自然発酵?の漬物が結構酸っぱく面白い味覚でした。
料理のレベルだけ考えると大変良心的。先日お邪魔した「katsuプリポー」で食べた岩中豚を超える美味しさでした。
他方、サーヴィスやオペレーションはダメダメ。なんだか提供の動線も悪いし、なによりこんな仕事をしているスタッフがヤバいと思っていないのがヤヴァイ。オーダーを取ったり、米や味噌汁をよそったりするのは誰でもできるし、代替されちゃうよん。店主が心優しそうなのが改めて救い。
散々いいましたが、またランチで来ます。だって美味いもん。御豚印帖買っちゃったしね。
コメント