二子玉川駅から徒歩3分、玉川高島屋脇の道沿いに店舗を構えるワインショップnico(ニコ)。当店は2018年にオープンした実店舗1号店にあたり、2号店は横浜、さらに2024年4月には渋谷パルコ内に日本ワインに特化した3店舗目をオープンされるそうな。
自然派ワインの取り扱いが多いとの口コミをいくつか目にしましたが、クラシカルなブルゴーニュや日本ワイン、南アフリカやドイツなどの注目産地まで取り扱いもあった印象。私があまり得意ではない、揮発酸(VA)やネズミ臭と呼ばれるオフフレーバーをもの個性だと許容する「自然派ワイン」を置いているのではなく、あくまでクリーンでナチュラルなブドウを作ることを目指した生産者のものを中心に取り扱っているのでご安心を。
角打ちで飲めるワインのラインナップは日々更新されるそうですが、おおむね10種類前後。泡、白、オレンジ、赤などいろいろな選択肢があるので初心者の方でも楽しめそう。不定期開催されるイベントの都合によっては、少しレアなワインもグラスで試すことができるそう。
この日は、たまたま南アフリカ ウォーカーベイの人気生産者のワインを見つけたのでそちらをいただくことにしました。
その前にまずは、泡。フランス南西地方のペティアン。ブイスレという初めて耳にする品種を主体としたものらしいです。厚みのある柑橘類や溌剌とした泡が心地よく、旨い。気の知れた仲間とピクニックでもしながらゆるりと飲みたくなる。
真打ちであるクリスタルム。せっかくなので飲み比べをすることにしました。
「キュヴェ シネマ2022」
こちらのワインが生産されている地区で最も涼やかな風が入ってくる畑のもの。野いちごのような赤い果実にザクロやアニスのようなスパイスも。
「キュヴェ マバレル2022」
先のワインと比較すると少し柔らかなラズベリーやプラムのコンフィチュールのような味わいに、リコリスやハーブの1種であるセージを思わせる清涼感をアフターに感じます。私はこちらの方が好み。
番外編で白も。ライチやパイナップルのようなトロピカルフルーツに加えレモンタルトのような香ばしさも感じる味わいです。
やや高価なワインをチョイスしたので4杯ほどいただいたのでこの日は5,000円くらいかな。この日はカジュアルなワインの持ち寄りかいがあったので、ソムリエールのお姉さんに相談しておすすめの一本を見繕っていただきました。
ナチュラルワインの専門店ってどこか熱狂的で(それ自体は悪くない)、気づいたら客として訪れているのにスタッフの方のナチュラルワイン愛を聞かされまくるみたいなことが私の人生で何度か起こるのですが、当店はベーシックなワインも多数取り扱いがあるので、それらのワインをお店の方との共通言語としながら、トレンドの自然派ワインについての知見も広げられるのが個人的にいいなと思っています。
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