Varmen(バーマン)/日比谷

ビストロ

 

渋谷から代官山方面に向かう途中にある魚介フレンチで有名な「Äta」と新潟「カーヴドッチワイナリー(CAVE D’OCCI)」のコラボ店。日比谷ミッドタウンの2階に位置します。


当店をオープンした掛川哲司シェフのご実家がカーヴドッチワイナリーをご経営されており、弟である史人さんが栽培醸造長を務めてらっしゃるそう。

店名の「Varmen」はスウェーデン語で「熱」を意味します。

店内は、厨房を囲うようにつくられた長いL字のカウンター席が主力であり、その奥にテーブル席、外のテラス席まで含めると30席ほど。

休日のランチでお伺いしましたが、ほぼ予約の客で埋まっていました。

ランチメニューは前菜1皿とメイン1皿のセットで1,980円〜。追加料金にて前菜を盛り合わせにしたり、メインをチョイスできたりと従量課金制。メインに魚や肉をチョイスするとあっという間に、食事単価3,000円台を超えてきます。

我々は本日の魚料理と牛ハラミのステークフリットをチョイスし、シェアしようという試みです。




乾杯はヴァンムスー。フォル・ブランシュというブドウを主体にしたもので、アタックに果実の甘みを感じるもののすぐに柑橘の酸がオーバーラップしてきます。味わいは悪くないものの、量が少ないことに加えて、酒屋の3倍以上の強気の値付けであり、割高感が否めません。


皿出しのテンポがめっちゃ悪い。はじめの料理が到着するまで20分以上要しました。しかも出てきたのはスープ。びっくり。

もしかしてア・ラ・ミニッツ?(≒出来立てを意するフランス語)で調理してるのかなぁー?



続いてパテドカンパーニュ、ポテトサラダ、イワシのリエットが到着。なかなかのボリュームがあり、+300円で盛り合わせてくれるなんてお買い得。味わいも上々でイワシのリエットが個人的にタイプでした。

しかしながら前菜が出されたわずか1分後にメインの皿が到着。そんな短時間で前の皿を食べ進められるはずはなく、明らかにテーブル上が混雑しているのに無理やり配膳され、なんだか窮屈。

アメリカの分業制みたいに淡々と自分のセクションのみこなしていく料理人で厨房が構成されているのか、はたまた指揮官の統率力の問題なのか分かりませんが、オープンキッチンなのだからゲストの進行具合とか少しはみえるでしょう、、。


この日はサーモンのポシェ。下にはフレーグラ(つぶつぶパスタ)のソースが敷かれていました。さすが魚料理の専門店をやっているだけあり、味わいボリュームともに満足感の高い一皿でした。


グラスでカーヴドッチワイナリーの白ワインを。こちらはナイアガラやソーヴィニヨンプランをブレンドしたものだそうで、パイナップルやグレープフルーツなどふくよかな果実味が印象的なガブガブ飲めてしまうタイプの味わいでした。


もう一つのメイン、牛ハラミのステークフリット。ジューシーで噛みごたえがあり肉食ってる感がいいですね。

グラスで赤ワインを。こちらもカーヴドッチのもの。本場のカベルネソーヴィニヨンにも引けを取らない高いクオリティ。目隠しされた状態で飲めば日本と答えられる自信はなく、日本ワインの可能性を感じました。

以上、ランチコースにそれぞれグラスワインを3倍ずつのみお会計は1人7,000円強。千代田区かつ商業ビルのテナントに入っていることを考慮しても、だいぶ高く感じました。

7,000円のランチならもっといろんな選択肢が浮かんでしまう。

こう感じた要因はなんといっても皿出しのテンポをコントロールできていないサーヴィス力の低さでしょう。

一方で料理自体はどれも美味しく、限られた原価の中調理技術の高さを感じたので、アルコールを飲まないランチ勢には大変お得にうつることでしょう。

オデコがかなり好きなお店だっただけにちょっと残念。次回は夜にアラカルトで伺ってみようかな。印象変わるといいな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました